[3]勝手に子どもの名前を変えた夫|産後の母が夜通し泣いた身勝手夫の事後報告に看護師さんも驚愕

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前回のお話

ショウタさん、ナエさん夫妻のもとに女の赤ちゃんが誕生しました。お腹の子が女の子とわかってから2人は字画も響きも良い名前を一生懸命考えて「ナナ」と名付け、お腹にいる赤ちゃんに「ナナちゃん」といつも呼び掛け、無事に産まれてきてくれたナナちゃんに会えた時には夫婦で涙して喜びました。ところが出生届の提出を任されたショウタさんが、ナエさんにひと言もなく勝手に名前を変更して役所へ提出してしまったのです。ナナちゃんの名前を「サチコ」と告げられたナエさんは驚きとショックで受け入れられず涙しますが、その気持ちを理解しないショウタさんは、「そんな泣くほどの事?」「今日からサッちゃんって呼べばいいじゃん」と、たいして気にしていない様子です。

1話目から読む

明日から違う名前で呼ばなければならない娘

夫ショウタが私にひと言の相談もなく勝手に娘の名前を変えて出生届を出してしまったこと、それに悪びれもせず「サッちゃんって呼べばいいだろ」なんて、ショックな私の気持ちを更に踏みにじるようなことを言ったことが許せませんでした。顔を見るのも嫌でショウタには帰ってもらい、サチコになってしまったナナちゃんを抱きしめて考えていました。

信じられない。2人で一生懸命考えた名前だったのに。お腹にいる時からずっと呼んでいたのに。
なぜショウタがそんなことをしたのか全く理解できず、ただただナナちゃんを抱きしめて悲しい気持ちになっていました。

すやすやと可愛い寝顔を見て、また涙が溢れ出てきました。「ナナちゃん・・・明日からサッちゃんって呼ぶね。だから今日だけナナちゃんって呼ばせてね。」

どのくらい泣いたのか分からないほど、私は一晩中泣き続けました。翌朝検温に訪れた看護師さんは私の顔を見て驚きました。「ナエさん泣いてた?大丈夫?」

赤くパンパンに腫れあがった酷い顔だったと思います。驚いて「大丈夫?」と声をかけてくれた看護師さんの質問には答えず、私が「名前って今からでも変えてもらえますか?」とうつむいたまま聞くと、「もちろん大丈夫だけど・・・」ずっとナナちゃんと呼んでいたことも知っている看護師さんだったので、不思議そうな顔をしていました。

私は看護師さんに「夫が出生届出す直前で名前を変えてナナじゃなくてサチコに・・・事後報告で・・・」と、泣きそうになるのを必死にこらえながら昨日ショウタから言われたことを伝えました。「えっ!?」っと思わず声をあげた看護師さん。やっぱりそうですよね、私も本当に驚きました。「もう笑っちゃいますよね。」へへっと笑おうと思いましたが、やっぱり涙が溢れてしまいました。

赤ちゃんのママが知らない間に名前を変えられてしまうなんて、誰もが驚くことですよね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
9歳男児6歳女児の2児の母です。

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