[29]勝手に子どもの名前を変えた夫|「私はママがつけた名前じゃないの?」夫の余計なひと言で動揺する娘

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前回のお話

長女が生まれた時、妻のナエさんに黙って勝手に義母の考えた名前で出生届を出した夫ショウタさん。その後も義母の要望を優先するショウタさんにうんざりするナエさん。第二子長男の名前はナエさんが考え、「エイタ」という名前を付けることができましたが、義母が勝手に送った節句飾りには「ノブヒコ」と名前が入っていて、また義母の勝手だというたことを知ったナエさんはうんざり。離婚を考えたものの、パパを恋しがるサッちゃんを見て迷いが。ある日、ショウタさんから家に帰ってきてと電話があり、節句飾りを送り返したことを、お母さんは「エイタくんの名前じゃなかったから受け取れないと思って送り返したの」と角が立たないように伝えた後、ナエさんは、サッちゃんの気持ちを考えて家に戻ることに。両親と一緒に戻った自宅で子ども達のお世話をするショウタさんに、「ナエのことをよろしく・・」と両親二人してショウタさんに詰め寄りました。そして帰宅した夜。「贈ったもの送り返すってひどくない?」ショウタさんに責められたナエさんは、「違う名前の入ったものを送ってくる方がもっとひどい」と言い返した後、「正直もうショウタと離婚したい」と切り出し、最終的に、離婚はせず夫婦を演じることにした」と言い放ち、ショウタさんは唖然とするのでした。

1話目から読む

サッちゃんには知られたくなかったのに。配慮のない夫のせいで傷つく娘

「贈ったもの送り返すってひどくない?」帰宅した途端、ショウタに責められた私。「違う名前の入ったものを送ってくる方がもっとひどい」と言い返した後、「正直もうショウタと離婚したい」と切り出すと、ショウタは唖然。「サッちゃんのことを考えて離婚はしない。夫婦を演じるだけってこと」と言い放つと「ちゃんと話し合おう・・!」と今更ながらの言葉に呆れた私は、子どもたちのためだけに、ショウタと暮らしていくことを決めたのでした。

それから数年後のこと。
「学校の宿題でね。私の名前の由来を調べるんだって~。私にどうしてサチコってつけたの~?」そうたずねるサッちゃんに、「サッちゃんの名前はおばあちゃんが決めたんだよ」と平然と答えるショウタ。

「ふ~ん。おばあちゃんが?じゃ、エイタの名前もおばあちゃんが決めたの?」サッちゃんの言葉に「エイタはママが決めたんだよ」とショウタが答えると、「あ・・そうなんだ・・」と落ち込んでしまったサッちゃんに、

「ねぇサッちゃん、産まれた時のもの全部取ってあるから一緒にみようか」と聞くと、「うん!」と元気に答えるサッちゃん。「よいしょ、この箱の中にあるんだけど・・」と箱を取り出すと、「おっ、懐かしいな~。ほら、これがサッちゃんだよ」と私から箱を取り上げたショウタが、サッちゃんに写真を見せようとし、

「ちょっ・・ちょっと待って」と声をかけるのも遅く、「ねえ、『ナナちゃん』ってだれ?」とネームタグを見つけてたずねました。それを見て、思わず「あ・・」と呟く私。

すると、「あ~『ナナちゃん』!懐かしいな~。これはね、ママがサッちゃんにつけてた名前だよ」ショウタが笑いながらそう言うと、「え?私は最初『ナナちゃん』だったの?ママは『ナナちゃん』ってつけたかったの?」と動揺した表情でたずねるサッちゃんに、「ん?そうそう」と何も考えずにショウタが答えたのでした。

大きくなったサッちゃんが、学校の宿題で名前の由来を調べることに。本来であれば、両親揃って名前への想いを伝える時だと思うのですが・・ナエさんにとっての苦しい思い出を知って、サッちゃんが傷つかないことを願うばかりですよね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。

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