[27]勝手に子どもの名前を変えた夫|娘と息子に会えて大喜びでお世話をする子煩悩な夫が残念でならない。

アイコンイメージ
前回のお話

長女が生まれた時に妻のナエさんに黙って勝手に義母の考えた名前で出生届を出した夫ショウタさんは、その後も義母の要望を優先してナエさんの気持ちを蔑ろにし続けます。第二子の長男が生まれたときはナエさんが考えた「エイタ」という名前を付けることができましたが、義母がナエさんの実家に勝手に送った節句飾りには「エイタ」ではなく「ノブヒコ」という名前が入っており、義母がまた自分の考えた名前を付けようとしておりショウタさんもそれを知っていたと分かりナエさんは我慢の限界。子ども達を連れて実家に帰ったナエさんは離婚することも頭に浮かびますが、パパを恋しがるサッちゃんを見て迷ってしまいます。「パパはいつばあばのお家に来る?」とサッちゃんに電話で聞かれたショウタさんはナエさんに電話を代わるよう言いましたが、電話に出たのはナエさんのお母さんでした。義母から送られてきた節句飾りをナエさんが拒絶し送り返したことを、お母さんは「エイタ君の名前じゃなかったから受け取れないと思って送り返したの」と角が立たないようにショウタさんに伝えました。

1話目から読む

子煩悩な良いパパなのに。

夫ショウタへの信頼がなくなり、子どもたちを連れて実家に帰っていましたが、サッちゃんは大好きなパパに会いたくて電話をかけることになってしまいました。「サッちゃんが会いたいって言うし、週末に迎えに行っていい?そろそろ帰って来ないか?」と言うショウタに、本当はNOを突きつけたい気持ちでしたが、サッちゃんのことを考えるとそろそろ帰った方が良いと思ったのも事実。ひとつ溜息をつき、「わかった」とだけ答えました。

私に代わって、息子エイタとはまるで違う名前旗をつけて送られてきた五月人形と鯉のぼりをショウタの実家に送り返すことを伝えてくれた母に感謝しました。母もさすがに非常識だと思っているのです。母がいつも味方になってくれて心強い気持ちでした。

私がそろそろ家に戻ろうと思うと伝えると、母は心配していましたが、私に考えがあることを伝えました。

週末迎えに来たショウタを、サッちゃんは満面の笑みで迎えました。エイタにも、「パパだよ~、久しぶり~。今日お家に帰るからな~」と、子ども達2人に分け隔てなく愛情を注ぐショウタ。

エイタが突然泣き出しても、嬉しそうに「オムツかな?ミルクかな?」と嬉しそうにいそいそとお世話をするショウタの姿を見て、両親は「ホント、ショウタ君は子煩悩ではあるんだけどね~」と言って苦笑い。

帰宅の際、私の両親は小さなケースに入った五月人形をショウタに渡しました。「これ、ナエと決めた五月人形。ナエと一緒に決めたのよ、ステキでしょ~」と強調。そして笑顔ながらも「それじゃあ、ナエのことをよろしく」と、かなり圧をかけてしっかりとくぎを刺してくれました。

子どもたちのお世話をするショウタさんの姿は本当に良いパパですね。それなのに義母が絡むと家族の気持ちよりも義母を優先し、言いなりになってしまうのがとても残念ですよね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。

この記事をSHAREする