[26]勝手に子どもの名前を変えた夫|「パパはいつ来る?」話したくもない夫だが娘はパパを恋しがる。

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前回のお話

夫婦で決めた長女の名前「ナナ」を妻のナエさんに黙って勝手に義母の考えた名前「サチコ」に変更して出生届を提出してしまった夫ショウタさん。その後も何かにつけて義母の要望を優先するショウタさんを信用できなくなっていきますが、サッちゃんのことはとても可愛がってくれていたため、悩みながらも第二子の長男を妊娠、出産したナエさん。長男エイタくんの名前はナエさんの希望通りにつけることができましたが、義母は自分のつけたかった「信彦」という名前の入った五月人形と鯉のぼりをナエさんの実家に送りつけ、それを事前に知っていたにも関わらず義母を止めなかったショウタさんにナエさんは我慢の限界。ショウタさんと義母を許せず子ども達を連れて実家に帰ったナエさんは「やっぱり離婚した方が良かったの?」と涙を流し、お母さんは「ゆっくり考えよう」と優しく言ってくれました。義母から贈られた五月人形と鯉のぼりを見て怒りと悲しみを覚えてしまうナエさんは、義実家へ送り返すことにしました。翌日、「パパにあいたいな~」「パパだーいすき」と無邪気に言うサッちゃんを見て、「私はどうするのがいいんだろう」とナエさんは考え込んでしまいます。

1話目から読む

パパを恋しがる娘。夫と話もしたくない私。

ショウタさんが妻である自分よりも義母の意見を優先してばかりなことに我慢の限界が来たナエさんは、子ども達を連れて実家に帰りました。離婚も考え始めるナエさんでしたが、翌日「パパだーいすき」「パパ早く来ないかな~」とショウタさんが来るのを心待ちにするサッちゃんを見て心が揺らぎます。
「ママ~、パパにおでんわして~」とサッちゃんにケータイを渡されたナエさんは、「え・・パパに?」と戸惑いますが、「うん。サッちゃんに会いに来てっていうの~」と言う無邪気なサッちゃんを見て断ることも出来ず「・・わかった」と言ってショウタさんに電話をかけサッちゃんに渡しました。

ショウタさんが電話に出ると「あっパパぁ?」と嬉しそうに言うサッちゃん。サッちゃんの声を聞き「あ・・!サッちゃん!元気!?」とショウタさんも嬉しそう。サッちゃんは「げんきぃ~」と答えると、「パパはいつばあばのお家に来る~?」と聞きました。

サッちゃんのお願いに「・・う~ん」と言葉を濁すショウタさんですが、サッちゃんは「はやく来て~」と催促。「わかった。ママに代わってくれる?」とショウタさんが言うと、サッちゃんが「うん!」と答え、しばらくして「・・はい」と声が聞こえました。

ナエさんが電話に出てくれたと思ったショウタさんが「ナエ!あのさ・・」と話し出すと、「ショウタ君?鯉のぼりと五月人形なんだけど、エイタ君の名前じゃなかったのよ~」と穏やかに言ったのはナエさんのお母さんでした。

お母さんが「さすがにウチもこれは受け取れないなって思って送り返したの~。ごめんなさいね」と申し訳なさそうに言うと、「あ・・いえ」と気まずそうに答えるショウタさん。「エイタ君のはこちらで準備するから気にしないでね!」とお母さんに言われ「あ・・はい」と答えるしかないショウタさんです。
パパに電話をしたいとナエさんにねだったサッちゃんは「パパはいつばあばのお家に来る~?」と電話をかけました。返答に困ったショウタさんはナエさんに電話を代わるようサッちゃんに言いました。すると、電話に出たのはナエさんではなくナエさんのお母さん。届いた鯉のぼりと五月人形の名前が違っていたから送り返した、と優しくショウタさんに伝えたお母さんは「エイタ君のはこちらで準備するから」と言い、ショウタさんは気まずそうに「あ・・はい」と答えるしかありませんでした。
節句飾りを送り返したことをナエさんに代わって角が立たないようにショウタさんに伝えてくれたお母さん。優しい口調で話すお母さんですが、本当はショウタさんには言いたいことが山ほどあるでしょうね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。

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