意固地と分かっていても折れたら元通り

娘サッちゃんが生まれた時から義母と夫ショウタに蔑ろにされ、夫婦で決めた大切なことですら義母の言うとおりに従って簡単に覆されてきたことに我慢の限界がきた私。金輪際、こちらの都合や意向を無視する義母からの贈り物は受け取らないと宣言しました。
義母からサッちゃんに贈られたたくさんの服を一度も着せない私にショウタに意地悪と言われ、更に義母に電話して私に聞こえよがしに「よかれと思って選んでくれたサッちゃんの服を要らないって言う」と告げ口すると、私の印象が悪くなったと勝ち誇ったように言うのでした。そんなショウタに私は「よかった~。これでいらない物が増えないね」と笑顔で返しました。

義母への印象を悪くされ、私が焦るとでも思ったのでしょうか、ショウタは「今みたいな感じでプレゼントはいらないって断ってね?」と喜んで答えた私の態度に慌てました。「ちょ、いいの?ナエの印象は最悪だよ?」

「え?いいよ。これでストレスが軽減されるなら大満足~。私は私の好きなようにするから。」と答える私は義母への印象なんて、もはやどうでもいいのです。「まぁプレゼント断る理由に私を悪者扱いってどうかなって思うけどね。」どこまでも義母の言いなりで断るのを私のせいにするショウタにもうんざりです。

義母への告げ口を見下されムッとしたショウタは「どういう意味だよ?」と語気を強めましたが「別に~。どうせ私の言っている意味わかんないでしょ?サッちゃん、そろそろオムツ替えようか~。」と、私はもう相手にする気もありませんでした。

私は、内心では分かっていました。自分が意固地になっていることを。それでもこれまで無視され義母の勝手にされて、ずっと我慢してきたのです。ここで私が折れたら元通りになってしまうと思っていました。
義母からサッちゃんへプレゼントされた洋服を一度も着せないことだけ切り取って聞くと、確かにナエさんに意地悪な印象を持ってしまうかもしれませんね。「どうしたんだよ?」と繰り返してばかりのショウタさんに、ナエさんの気持ちが伝わる日が来ることを願うばかりです。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。