「希望とは違うんじゃない?」母の言葉に思わず涙

娘の名前も、希望のものをプレゼントしてもらう約束も、希望とは全然違うお雛様を勝手に買ってしまうことも。何でも義母の希望通り、ショウタは義母の言いなり。「ショウタはどうして2人で決めたことをこんなに簡単に覆すの?」夫婦の信頼関係にも関わってくる質問をショウタにぶつけてみました。「別に覆してる訳じゃないし。」とショウタは不満そうに言いました。「母さんの話を聞いていたら、そっちの方がサッちゃん喜ぶかな~って思って。」義母がいつも正解なの?親の私達が決めていても?

「でも結局飾れてないじゃん」と私が言うと、「それは結果論だろ?立派な雛人形があっていいじゃん。」と私を諭すように言うショウタ。結果論じゃないよ。どう考えたって七段飾りなんてうちに置けるわけがないし、だからこそガラスケースに入っているものがいいねって2人で話してたじゃん!でも「とりあえずナエの実家に電話してみてよ」と言われてしまいました。

希望を伝えたにもかかわらず、義母が勝手に決めてうちに置けなかった七段飾りのお雛様。結局、私が両親に頼んで実家に置かせてもらうことになりました。実家では「あら~、立派な雛人形だこと~。」と、折半額だけ伝えられた私の母は、お雛様を見て言いました。ショウタはそんな母に「いやぁ、母がサッちゃんのために張り切りまして~」と嬉しそうに義母を自慢したのでイラッとした私は、「ちょっと、ウチも半分出してるから。」と、母は決して言わないであろうことを代わりに言ってやりました。

イラつく私に気付いたのか、ショウタはいそいそとひな壇を組み立てに行ってしまいました。「ごめんねお母さん。」一緒にお雛様を見に行く予定も流れてしまった上に、折半額だけ言われて、さらにうちに置けないからって飾る場所まで提供してもらった母には申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
「ううん、あちらのお母さまが購入するって聞いた時はびっくりしたけど・・・使ってない部屋があるから気にしなくても大丈夫。でも、これはナエの希望とは違うんじゃないの?」母の言葉に、ずっと我慢していた気持ちをこらえきれず涙が溢れ出てしまいました。

「2人で決めたことがね、全部違うことになるの。これ、ずっと続くのかな・・・?」そう言いながら、ポロポロと流れ落ちる涙を止める事ができませんでした。
「ナエの希望とは違うんじゃないの?」というお母さんのことばは、それまでの義母とショウタさんの行い全てにナエさんが感じていたことに共通しているようですね。思わずお母さんに弱音を吐いてしまうナエさんの気持ちが伝わります。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。