聞かないし伝えない義母

義母から大量に大きなサイズの服やおもちゃをいただいて、ありがたいと思うべきなのはもちろんわかっていました。でも何の相談もなく既に使っているチャイルドシートが送られてきてもショウタは義母に「もう持ってる」と言えずに受け取ってしまったり、私が娘のものを自分で選びたいと言うと「母さんもプレゼントしたいと思ってるんだから、素直に受け取るのは逆にダメなの?」と言うショウタに対してまた義母の味方をするつもり?と思えてきて、顔がこわばりました。2人で名付けてお腹にいる時からずっと呼び続け、愛着があった名前すら後から義母が考えた名前に変えてしまったのですから。

「今後はお義母さんがどうしても贈りたいと言ってきたら、私たちが指定したものをお願いできないかな」と言った私にショウタはため息をつくと、「わかったわかった、母さんに要望を伝えて、買ってもらうようにするよ。それでいいでしょ?」とあきらめたように言いました。私はそれを聞いてホッとしました。

後日、義母から電話を受けたショウタが「母さんがサッちゃんの服買いたいって話してるけど何が欲しい?」と聞いてくれたので、「服はこちらで買うからオムツとか肌着とか欲しい」と伝えました。ニッコリ笑って「了解!」と義母に伝えてくれたショウタ。私はちゃんと話し合っておいてよかったと思いました。贈り物が届くまでは。

義母から送られてきた箱を開けてみると、またしても幼児用の服が大量に入っていました。「ど、どういうこと!?」私がお願いした肌着やオムツは1枚も入っていませんでした。

義母が送ってくれる服は、どれもサイズ130。サッちゃんにはまだ大きすぎて着れないので、もうずいぶんな数が山のようにしまわれています。ショウタが「あ、なんかやっぱり服にしたって~。」と言ってきました。「サイズ伝えたんだけど、かわいいと思ったの買ったみたいだよ。」理由は私にはもちろん、ショウタにも分からないようです。でも「事後報告だったしわかんないけど、まあいいじゃん!」と、あまり気にしていない様子です。
義母は肌着やオムツが欲しいというナエさんの意見よりも、服を贈りたいと言う気持ちが大きかったようです。ナエさんの意見や気持ちはショウタさんにも義母にも届かないようですね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。