[11]二股クズ弟|「結婚しなくてよかったって心から思った」浮気相手への自分勝手な仕打ちに幻滅

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前回のお話

弟ハルキさんの婚約者本庄サクラコさんとすっかり意気投合した姉カホさんは、サクラコさんに「ハルキが浮気してるっぽい」と言われ、ハルキさんのマンションに行くことに。突撃したハルキさんの部屋には浮気相手のセリナさんがいて、言い訳もまともにできず。呆れたサクラコさんが「婚約者の役割は放棄するので彼はお任せします」とセリナさんに言うと、「セリナとは別れるから!許してほしい」とハルキさん。怒りがこみ上げたカホさんが怒りをぶつけると、「ねーちゃんだろ。サクラコに告げ口したの」と言い返すハルキさん。思わずヒートアップするカホさんをサクラコさんがなだめ、「ごめん謝るから」とすがるハルキさんに、「私が幻滅した理由は浮気だけじゃない」と言い放ちました。

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「一緒に来る?」浮気相手をサイテー男から救い出す

ハルキさんの往生際の悪さにヒートアップする私を止めるサクラコ。「私がいちばん大事って言ってくれたのにウソだったの?」と泣くセリナに、「どう考えてもお前とサクラコじゃ比較になんねーだろ」ハルキが呆れながら言う見たサクラコが、「コレも返すわ」とつけていた指輪をはずし、ハルキに向かって投げた後、「私が幻滅した理由って浮気だけじゃないよ?」とサクラコが言いました。

「セリナさんに対するあなたを見てたら、結婚しなくてよかったって心から思ったよ。自分を真剣に思ってくれている女の子に、あんな仕打ちする男ってサイテー」サクラコにそう言われ、言葉も出ないハルキ。

「あーさっぱりした。カホ、ついてきてくれてありがとう。帰ろ」サクラコにそう言われ、「う、うん・・」とうなずいて帰ろうとするサクラコと私。するとサクラコが振り返って、

「セリナさん。あなたも来る?それとも、ここに残る??」サクラコのその言葉に何事かとビックリ!すると、セリナは泣きながら立ち上がり、「一緒に行く・・」と呟きました。ハルキは何も言えず黙ってしゃがみ込んでいるだけ。

その後、マンションの前までタクシーを呼び、乗り込んだ私たち。「グスッ・・ご、ごめんなさい・・サクラコさんの存在は知ってたんです。でも・・カッコ良くて、優しかったハルキのこと大好きになって、奪いたかったんです」セリナが泣きながら話し出しました。

さらに、「か、カホさんも・・この前、勘違いしてひどいことして、ほんとうにごめんなさい!」そう言うと「うわーん!!」と泣きながら私に抱きついてくるセリナ。「好きになるのは仕方ないわよ。悪いのは100%ハルキでしょ」呆れたように言うサクラコに、「こっちこそ・・私が黙ってたせいで、2人により嫌な思いをさせちゃって・・」と申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

ハルキさんに幻滅したのは、浮気だけが原因じゃないと、セリナさんに対する態度を見て結婚しなくてよかったと思ったとサクラコさんが言いました。何も言えなくなったハルキさんをそのままに、帰ろうとしたサクラコさんとカホさん。すると、サクラコさんが振り返ってセリナさんに「一緒に来る?」と声をかけました。セリナさんは泣きながら立ち上がり一緒に帰ることに。タクシーの中では涙ながらに謝るセリナさんとサクラコさんに対して、「2人により嫌な思いをさせちゃって・・」とカホさんが謝りました。

浮気相手のセリナさんに、「一緒に来る?」と声をかけるサクラコさんの潔さがカッコいいですよね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:コハダさんさん
LGBTQ当事者、1児の母。
里帰り育児漫画やLGBTQを絡めた創作漫画を描いてます。

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