[9]うちの市松人形が見てる|人形の盗難「本当にごめんなさい」夫に付き添われただならぬ様子で謝るママ友

アイコンイメージ
前回のお話

マキさんの実家、園田家には代々娘に引き継がれている市松人形が大切に床の間に飾ってあり、家族から「いちまさん」と呼ばれていました。ある日風邪をひいて寝込んでいたマキさんの頭上に突然いちまさんが現れ、その翌朝には熱も下がってすっかり元気になったことからマキさんはいちまさんに感謝。高校生になったマキさんの彼は、いちまさんに暴言を吐いて自転車で転んた上に原因不明の病気に。いちまさんに優しく声をかけたご主人とは、とんとん拍子に結婚の話が進み、悪縁を払ってくれるいちまさんにマキさんは感謝。その後生まれた娘のユカちゃんはいちまさんが大好き!マキさんが少し留守にした途端行方不明に!慌てて探すと部屋で眠っていたユカちゃんのそばにはいちまさんが!その後、第二子ソウスケ君を出産したことでお姉さんに。ソウスケくんのお披露目会の日、突然いなくなったいちまさんに驚くマキさんとユカちゃん。すると親友ミチコさんの娘エリちゃんが、山本さんがカバンに入れるのを見たと証言!家に行くか悩んだ挙句、「しばらくほっとこう。多分大丈夫」とマキさんが静かに言いました。

1話目から読む

菓子折りと一緒に紙袋の中に入って帰還

ユカに「いちまちゃんがいなくなった!」と言われ、床の間を見ると、確かにいなくなっていたいちまさん。そこに親友ミチコの娘エリちゃんが、「山本さんがカバンに入れるのを見た」と証言してビックリ!山本さんちに行ってみる?と考えたものの、最終的に、「しばらくほっておこう」と決断しました。

それから数日後の夜のこと。
「そ・・園田さん。こんばんは・・」そう言われ、「山本さん・・とご主人?」何だか様子のおかしいご夫婦が突然やって来ました。

話の内容は予想がつくし、ユカに聞かせたい話でもないので、玄関の外で話すことにしました。「すみません。何でしょう」そう言うと、「・・あの」、

「ごめんなさい。コレ・・」そう言って差し出した紙袋に入っていたのは・・菓子折りと、やはりいちまさんが入っていました。

「この間、この人形が高いと思ってつい・・」そう言って山本さんが頭を下げると、「家内が本当に申し訳ございません!」と一緒に頭を下げるご主人。
「自ら申し出てくれましたし・・いちまさんも無事だったので、今回は私の方で収めておきます」そう伝えて、

「お菓子もお返しします。二度とこういうことはしないでくださいね」そう言ってお菓子を返そうとすると、「お菓子はせめてもの気持ちなので・・受け取ってください」ご主人にそう言われ、「・・ではありがたく」と拉致があかないので受け取ることにしました。

「本当に・・ごめんなさい・・」いちまさんを盗んだ張本人の山本さんは、そう言ってガクッと膝を落としました。

いちまさんがいなくなってから数日後の夜のこと、突然やって来た山本さんとご主人。そして、「ごめんなさい」と差し出された紙袋には菓子折りと、案の定いちまさんが!平謝りする山本夫妻に「二度とこういうことはしないでくださいね」そう言ってお菓子を返そうとしたマキさん。でもご主人に、せめてもの気持ちと言われ、受け取ることに。「本当に・・ごめんなさい・・」と申し訳なさそうに言う山本さん、わざわざ自分から返しに来るなんて、一体何が起きたのでしょうね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:左近寺しゅうり
暴れん坊男児2人に振り回されるサラリーマンパパ

この記事をSHAREする