「罪悪感が見せた夢ですよ」悪夢から逃れられない

いちまさんがいなくなってから数日後の夜、突然やって来た山本さんとご主人。そして、「ごめんなさい」と差し出された紙袋には菓子折りと一緒に、案の定いちまさんが!平謝りする山本夫妻に「二度とこういうことはしないでくださいね」と言ってお菓子を返そうとすると、ご主人に、せめてもの気持ちと言われ、受け取ることに。山本さんは「本当に・・ごめんなさい・・」と申し訳なさそうに言いました。
その後、ご主人が車に戻り、山本さんと二人だけに。
「ごめんなさい・・」ともう一度深々と頭を下げる山本さんに、「いいですよ、もう。いちまさんも戻ってきましたし・・」と言うと、

「あ・・あの・・その人形ってもしかして呪われたりしてます?」山本さんに恐る恐る聞かれ、「呪い・・!?」と思いつつ、「・・何かありました?」と聞き返すと、

「お人形を連れ帰った日から、毎晩変な夢を見るようになって・・最初は『帰りたい』って泣いてるだけだったんだけど・・」と山本さん。

その後、「だんだん『家へ帰せ』『早く帰せ!』って・・顔も声も怖くなってそれで・・っ!!」追い詰められたように山本さんが言いました。

「・・きっと山本さんの中の罪悪感が見せた夢ですよ」と言うと、「それで思ったんです。このお人形は、園田さんちにいるべきだって・・」と青ざめた顔の山本さんが言いました。

そして、「本当にごめんなさい。あの・・もうお返ししたんで大丈夫・・ですよね?」山本さんにコソッと聞かれ、「た・・たぶん・・」と答えた私。

「そんなに怖い夢だったのかなぁ。うーん・・」と考え込んでいると、山本夫妻は、再度頭を深く下げて帰っていったのでした。
マキさんに深々と頭を下げ謝罪した後、車に戻った山本さんのご主人、山本さんと二人だけになると、「その人形ってもしかして呪われたりしてます?」と青ざめた顔で聞かれ、「呪い!?」と驚くマキさん。かなりの悪夢を見せられたと聞き、「きっと罪悪感が見せた夢ですよ」と答えたものの、「もうお返ししたんで大丈夫・・ですよね?」と呪いの被害がないことを確認する山本さん、よっぽど怖い夢を見たのでしょうね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:左近寺しゅうり
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