浮気相手に捨てられて気付く自分の捨てたものの大切さ

きみこのお腹の子が本当に自分の子なのかと疑うあっくんは、「正真正銘あっくんの子だよ」と言うきみこに「自分のダンナを騙して生活してた奴のことなんて、信用できねー」と言いました。きみこは「だって・・!それは、あっくんと一緒にいるためにやったことでっ」と必死に訴えましたが、あっくんは「俺のせいにすんな」とバッサリ。

そして、「お前とは結婚できねーわ」と冷たく言い放ったあっくん。まさかの一言に目の前が真っ暗になったきみこは、何度も「親子鑑定をしよう」と提案したものの、あっくんは聞く耳を持ってくれませんでした。

しばらくして、あっくんは新しい女性ができ家を出ていきました。残された身重のきみこは「2人きりになっちゃったねー・・」と震えながらお腹をさすりました。

兄と妃を捨ててまであっくんと一緒になる道を選んだきみこは、そのあっくんに捨てられ呆然。「私はただ、楽しく・・幸せに暮らしたかっただけなのに・・」と涙。

きみこが泣き続けていると、ピコンとスマホにメッセージが届きました。兄からのメッセージでしたあ。

メッセージを開いたきみこは「あっ・・」と言葉を失います。

離婚する時に「たまにでいいから妃の写真送ってほしい」と言ったきみこに、「それは出来ない。だって、妃を捨てたのは君でしょ?」と言ってきっぱり断っていた兄でしたが、2人で嬉しそうに笑っている入園式の写真をきみこに送ったのでした。

「タカシ、もう送らないって言ってたのに・・」とタカシさんの優しさに胸が熱くなるきみこ。

「妃・・タカシ・・本当に・・本当にごめん。私・・最低なママだった」きみこはこのときようやく失ったものの大きさを痛感し、深く深く後悔したのでした。
タカシさんと妃ちゃんを失ってでも手に入れたかったあっくんとの新しい生活が一瞬にして消え去ってしまったきみこさん。全てを失い大きな喪失感に苛まれたきみこさんは、ようやくタカシさんと妃ちゃんの大切さに気付いたようですね。でも、遅すぎましたよね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:dechi