[26]兄嫁が嫌い|「2人のためじゃない。お腹の子が可哀想だから」不倫相手を住まわせる懐の深い兄

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前回のお話

スズさんの兄タカシさんは13歳年下のキラキラ女子きみこさんにベタ惚れし結婚。その後長女の妃ちゃんが生まれるも、きみこさんは育児をタカシさんに任せきりで遊び放題。疲れ切ったタカシさんを見て心配になったお母さんの提案で、タカシさんと妃ちゃんは実家で暮らし、きみこさんは自宅で暮らすという別居生活が始まりました。別居後も変わらず贅沢な生活をするきみこさんは、気が向いた時妃ちゃんに少し会いに来るだけ。そんな生活が1年ほど続くと、きみこさんは妃ちゃんに会いに来ることも連絡もなくなり、心配になったタカシさんが自宅に戻ると、そこには見知らぬ男性の姿。問い詰められて「みんな今が1番キラキラしてていっぱい遊んでるのに私だけ大変」と言い訳するきみこさんは、タカシさんに詰め寄られ何も言えません。怒りと悲しみに震えるタカシさんに「お腹に彼との赤ちゃんがいるの。彼のためならごはんも作るし、子どもだって育てたいって思うの!」きみこさんが言い、タカシさんは愕然。「家の鍵返して。ここにはもう住んでほしくない」と言うと、「あの人、今お金ないの!どこにも行く場所がないっ」と言い出す勝手すぎるきみこさんは、「タカシお願い。」とタカシさんにすがりました。

1話目から読む

「親権は俺が持つ」離婚の覚悟を決めた兄が着々と準備を進める

産後のきみこの身体を気遣った兄が、きみこの望み通りに別居していたにもかかわらず、きみこは浮気相手をマンションに住まわせ、妊娠までしていました。「ここに住んでほしくない」と鍵を返すよう迫る兄に、「あの人今お金ないの!どこにも行く場所がないっ」と言い出すきみこ。「・・ホント勝手すぎる」と呆れた兄に、「タカシお願い。お願いだよ・・」とすがると、

「・・分かった。来月いっぱいで解約するから。それまでに必ず出てって」と兄がきみこに言いました。

「いいの?」ときみこが言うと、「2人のためじゃない。お腹の子が可哀想だから」と兄。「ありがと・・」きみこが静かにお礼を言いました。

「それから、妃の親権は俺が持つ。離婚届は、準備ができたら連絡するから」兄は淡々とそう告げたのでした。

そして、「・・ってことになった。申し訳ないんだけど・・マンション引き払って、こっちでお世話になります」家に帰って来た兄は、事情を説明するとペコッと頭を下げました。

それを聞いたお母さんは、「・・それはいいんだけどね」と驚きを隠せない様子。私はと言うと、「うわー・・きみこやっばー・・・」と呟いたのでした。

住まわせる必要のない妻と不倫相手に、「来月解約するまで」とマンションに住むことを許すタカシさん。親権や離婚届について淡々と話せたのは、離婚するという覚悟が固まったからなのかもしれませんね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:dechi

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