顔色の悪すぎる2人

私を『何か』から守ってくれたのは、まさかのタオル掛けでした。寝る前に酔っ払い対策として置いておいたものが、こんな形で役に立つとは驚きです。しかし、それで音が完全に止むわけもなく・・・。その後もドアの向こうから聞こえる物音は、不規則ではありますが一晩中鳴り続けました。
翌朝、朝食会場へ行くと、もりもりと朝食を食べる椎菜と、げっそりとした表情でコーヒーを飲む美子の姿がありました。美子は私の顔を見るなり「うわ、すごい顔色」と驚きます。椎菜はケロッとした表情で「私から見たら2人とも顔色悪いけど~」と笑いました。

パンとサラダを取って席に戻ると、私は昨夜の出来事を2人に話しました。「・・・っていうことがあってね」そう言って深いため息をつくと、椎菜はがっつきながら「うわぁ、大変だったねぇ」と、さほど驚いた様子もなく言いました。

すると美子が「その後どうしたの?」と聞いてきたので、「全力で寝た」と答えました。椎菜は口をもぐもぐと動かしながら、「それくらいしかできることないしね~」と呑気な返事。げっそりとした様子を見る限り、美子も私と同じような嫌な気配を感じながらも、無理やり眠ったようでした。

とにかく、今はこのホテルから一刻も早く出たい。私は2人に「とりあえずアレだから、さっさとチェックアウトしよう」と、周りのお客さんに聞こえないようにひそひそ声で伝えました。

その後、私たちは早めにチェックアウトを済ませ、2日目の観光に出発しました。とはいえ、昨夜あんな目に遭った私は体調が優れるはずもなく・・・。終始グロッキーな状態で、なんとか観光を楽しみました。
霊感のある映見さんと美子さんは、このホテルの嫌な気配にすっかりやられてしまったようですね。一方、椎菜さんは何のダメージもなく元気な様子。このまま何事もなく、引き続き旅行を楽しめるといいですね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:八雫紫苑 編集:石野スズ
作画:左近寺しゅうり
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なんでいちばん元気そうなやつが運転しないの?
免許ないんか?