「村岡さんなら、イイですよ・・」的な新人のアプローチに笑顔で怒る妻

足立さんが辞めてしまってから少し経った時のこと。公佳さんに呼び出されて小会議室に行くと、公佳さんに、ハルさんが面談した日に、足立さんに対してもヒアリングが行われたものの、「話を聞いても言ってることがコロコロ変わってめちゃくちゃで」と呆れる公佳さんが、「村岡からは足立さんに対する苦情も来ていた」と言われたといい、「村岡・・って、１課の村岡さんですか？」とたずねると、「あ、ハルちゃんは知らないか」と言われ「？」がいっぱい。すると「村岡さんと公佳さん、ご夫婦なのよ」と言われてビックリ！どうやら足立さんも知らなかったらしく、「公佳さんが村岡さんを狙っている」と足立さんが言い出したようで、「狙ってるも何も、村岡は夫なんだけどさ」と公佳さんが、呆れながら呟きました。

「妹尾くんが仕事帰りによくご飯食べにくるし、息子も妹尾くんになついてるから、息子２号な感じなんだけど、何か見たり聞いたりしたのかな・・足立さんは」とため息をつく公佳さん。「なるほど・・」ともか先輩が呟きました。

そして、「村岡にも、『村岡さんなら、イイですよ・・』的なアプローチもしててさ。もともと信ぴょう性のない発言ばかりだったけど、」

「村岡や妹尾くんからも、『足立さんが用もないのに営業部に来て業務に支障が出てる』とか『妹尾社員のプライベートに立ち入ろうとしている』・・ってクレームも入っていたタイミングだったの」と公佳さんが言葉を続けました。

「だから、足立さんの訴えは信ぴょう性に欠けるって判断になったのよ」公佳さんの言葉に、「・・もともとが妹尾くん狙いの八つ当たりとしか思えない訴えでしたもんね」ともか先輩も頷きました。

「そう、それを質問したら、『こんな会社、辞めてやる！』って。そのまま退職の流れになったの。今回みたいなのは、もう天災だと思うしかないかもね。しばらく変な噂は続くかもしれないけど」公佳さんが静かに言いました。

公佳さんが村岡さんや妹尾さんを狙っている、と言われ「狙ってるも何も、村岡は夫なんだけどさ」と呆れる公佳さん。さらに足立さんが村岡さんに、「村岡さんなら、イイですよ・・」的なアプローチをしていたと話しながら怒っている公佳さんは、営業部からのクレームとヒアリングの結果から「足立さんの訴えは信ぴょう性に欠ける」という判断になったと言い、足立さんに伝えると、「こんな会社辞めてやる！」と退職に至ったと話してくれました。

足立さんがパワハラを訴えた後の公佳さんの冷静な対応は、会社の判断としてとても重要な役割を担っていますよね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案：ママ広場編集部　脚本：船井秋　編集：石野スズ
作画：めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く４児の母。