前回の話
「お袋の味」の正体を明かし、兄である充さんの今までの態度を謝るみのりさんでしたが、優奈さんはむしろホッとして「良かった」と泣き笑いするのでした。
自称グルメの勘違い[13]こんなに手間をかけてくれていたんだ。
驚愕の事実が判明した後、充さんは何度も優奈さんに頭を下げて謝りました。
そして翌朝から、優奈さんは少しずつ充さんに料理の仕方を教え始めたのです。
先ずは味噌汁から・・・
「・・・で、昆布を取り出したら・・・
あ~待って待って!」
「えっ何が?!」
なかなかうまくいかないようです。
なんとか出来上がった、初めての充さんの手料理を見てみのりさんは・・・
「お兄ちゃんこれは酷い・・・」
シュンとなるばかりの充さんです。
「自分で作ってみてよく分かった。
優奈はいつもこんなに手間をかけてくれてたんだな。
なのに俺・・・いつも文句ばかりだった。」
充さんはしみじみと言いました。
「そういえば・・・お父さんのお母さんは凄く料理が上手だったみたいだよ。
早くに亡くなったから、私は料理を食べたことはないんだけど・・・」
と、みのりさんが言うのを聞いて優奈さんは義父が言ってくれた言葉を思い出しました。
「優奈さんの料理は大したもんだよ。どれも本当に丁寧な味がする。
懐かしい、私の大好きな味だよ・・・」
義父は嬉しそうに微笑んでそう言ってくれたのです。
そのことをみのりさんに伝えると、みのりさんは嬉しそうに優奈さんに料理を教えて欲しいとお願いしました。
「へー!じゃあお義姉さんの料理は祖母の味に似てるんですね!
次に帰国したら料理を教えてもらっていいですか?父にも食べさせてあげたいし・・・」
「もちろん!」
優奈さんはにっこりと微笑んで快諾しました。
最終話へ続きます
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※ストーリーは実話を元にした創作マンガです。
※登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。