「お友だちも送ってくれる?」嫁は義母の運転手

義母に言われた15時に間に合うようにお迎えに来た私ですが、「はーい」とメッセージをもらってからなかなか義母は来ません。駐車場で待っているうちについウトウトしていたようで、義母がコンコンと窓を叩く音でハッと目が覚めました。時計を見ると約束の時間から1時間以上経っています。あと1時間もあったなら映画だってギリギリ観に行けたかも。そんな私を気遣うはずもない義母が乗った後、続けてもう1人、知らない女性が車に乗ってきました。義母が「友だちも送ってもらえる?」と言うので私は「あっはい」と返事をするしかありませんでした。

女性に「どちらまで??」と聞くと「ちょっと離れてるけど自宅まで。住所は・・・」と話し始めました。確かに少し遠い場所で片道40分くらいありました。私は「大丈夫です」と返事をし、車を出発させました。

後部座席で楽しそうな義母と義母の友人。初めていく道に少し迷ってしまい、到着時間が少し遅れた頃・・・義母が急に「ねぇ、まだ着かないの?」と聞いてきました。私は「すみません・・・普段運転しないので初めての道が怖くて・・・」と言いました。まるで運転手扱い。

すると義母は友人に「ごめんねぇ。うちのお嫁ちゃんったらどんくさくて。」と謝りはじめました。友人は「いいのよ。いいのよ。こちらは送ってもらってる立場なんだから~」とあまり気にしていない様子。私は自分の映画の予定をやめてまで送迎をしているのにそんなことを言われてしまってモヤモヤが止まりませんでした。

そして到着。義母の友達は私ではなく義母にお礼を言いました。義母も友達からお礼を言われて「全然いいのよぉ~」と嬉しそう。

すると外から「あー!」と大きな声が。外を見てみると、私くらいの女性が「お母さんってば!まさか家まで送ってもらったの?」と車に寄ってきました。
せっかく映画を諦めて迎えにいったのに、1時間以上待たされた上にまだ?とかどんくさいとか、どうせ暇などと嫌味を言われてミナさんがかわいそうです。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:dechi