歳の差婚[34]背中を押してくれたのは彼の家族

「ジュンから『好きな人ができた』って聞いた時はすごく嬉しかったの。今までそんなこと相談してくれることなかったから」と、ジュンとの結婚を迷う私にお母さんは静かに話し始めました。

私の年齢を聞いて最初は驚いたこと、「『恋愛対象として見れない』と言われたけど諦めきれない」と聞いて戸惑いながらも「頑張らなくちゃね」と伝えたことなど、お母さんは私がジュンと付き合う前のことから色々と話してくれました。

最初は歳の差に驚いたけれど、ジュンから話を聞くうちに安心したと話してくれたお母さんは、交際が始まったときのことを思い出しながら「半年付き合えることになった時は、ジュン、すごく張り切ってて・・」と、ふふっと笑みを浮かべながら教えてくれました。

交際が始まってからもジュンは私のことをよく家族に話していたそうで、「年上の方なら・・ってデートプランもお父さんに相談してたのよね」とお母さんが話すとジュンは「ちょっと・・!」と恥ずかしそうにしていました。そして、ジュンが私との結婚を本気で考えていること、結婚後のことを考えて料理や家事も覚えようと頑張っていたことを教えてくれました。

そして、「ジュンからプロポーズのことを聞いて・・ユリさんがもしかしたら年齢のことで悩んでるのかなって思ったのよ。・・どうしても私も親の立場から考えてしまって」と、複雑な思いがあったことを打ち明けてくれたお母さんは「・・でもね」と続け、「ジュンがユリさんと出会ってから、前より家族の関係が深くなったの」と嬉しそうに話してくれました。

「だから、私たちユリさんに感謝してるのよ。結婚に反対なんてしないわ」と言うお母さんの言葉に、お父さんもおばあちゃんも「うんうん」と笑顔で頷きます。「結婚はどうかユリさんの気持ちに正直に決めて。私たちのことを思って結婚に後ろ向きになることはありませんからね」優しい笑顔でお母さんにそう言ってもらえ、私はジュンとの結婚を前向きに考えられるようになれたのです。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。