息子と親しくなりたい

修二と恵理子さんが帰った後、ハルトは「ママは、ハルのママじゃないの?パパも違うの?」と不安がり、まゆみちゃんが意を決してハルトを産んだのは恵理子さんだと伝えると、「ママじゃないと嫌だ」と泣き出したハルト。ハルトとまゆみちゃんと誠一は泣きながら抱き合い、そんな3人の姿を見て私も夫も、ハルトにとってはまゆみちゃんと一緒にいるのが一番いいと強く思いました。でも、それが正しいのか迷う部分もあります。
それからしばらく経ったある日。「こ、こんにちは」と少し気まずそうに修二が訪ねてきました。突然の訪問に驚きつつ、またハルトを取り返しに来たのかと身構えながら「何しに来たの。ひとり?」と聞くと、

修二は「兄さんに、ハルトがサッカーを始めたって聞いて」と言ってサッカーボールを取り出しました。修二が誠一と連絡を取り合っていたなんて知りませんでした。

「少しでも、ハルトと親しくなろうと思って」と少し照れたような戸惑ったような顔をする修二は、以前の修二とは少し違って見えます。「それはいいことかもしれないけど、恵理子さんは?」と聞くと、「恵理子は、ハルトが自分を受け入れないことが理解できないみたいで」と困ったように言いました。それを聞いた私は、恵理子さんのことだから、こんな有能な自分なら好かれて当然と思ってそうだものねと妙に納得してしまいました。

そこへまゆみちゃんがやってきました。修二が「まゆみさん。ハルトのことも、今までの態度も、本当に申し訳なかった」と頭を下げると、まゆみちゃんは「いえ、私たちこそ、幸せな時間を過ごさせてもらって」と涙ぐみます。すると、まゆみちゃんの涙を見た修二は「誤解しないでほしい。ハルトのことを、奪い返しに来たわけじゃない。ちゃんと話したくて来たんだ」と焦ったように言いました。

「今すぐハルトをどうこうすることは、もう考えていない。ただ、ハルトと親しくなる時間を持ちたいんだ」と微笑む修二はどこかすっきりした表情をしています。すると、いつのまにか玄関に出てきていた誠一が「それは歓迎するよ。じゃあせっかくボールがあるんだ。サッカーしに行くか。ハルト、公園行くぞ」と言い、ハルトも「やったー!」と笑顔で喜びます。今まで仕事優先でハルトのことを私たちに任せきりにしていた修二ですが、修二なりにこれからハルトと関係を築いていこうという気持ちを持ち始めたようです。すべてが解決したわけではありませんが、ひとまず、修二たちがすぐにハルトを取り返したりはしないとわかりホッとしました。
本当の親だと名乗り出れば無条件でハルトくんと親子になれると思っていた様子の修二さんですが、ハルトくんに拒絶され、親子関係を築くのはそんな簡単なことではないとようやく理解したようですね。恵理子さんは相変わらずのようですが、修二さんだけでも自分の考えを見つめ直してくれて良かったです。
※ストーリーは実話を元にしたフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:めめ
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簡単に養子縁組って言うけど、実父母がお金の支援をしていたら、祖父母が実親の同意なしに強制的に養子縁組をするのって難しいんじゃない?別に次男夫婦たちと絶縁したいと思ってるわけじゃないし。
向こうもハルト君を完全に手放したいわけではないだろうし。
祖父母は、ハルト君が大人になった時に本人が自分で決めるようにしたいんじゃないかな。それにハルト君が実父母のことを嫌いになるように仕向けたいわけじゃないし。親子の縁を子供の意思関係なく切ってはいけないと思ってるんじゃない?と思ったり。
行政の手続き(住民票とかいろんなこと。)も、おそらく次男夫婦に伝えればすぐにやりそうだし。なんていうか、結構この家族の話はリアルな感じがするんだよね。
「受け入れられないのが理解できない」というのが、妙に刺さった。大人相手なら理詰めでいけるけど、子どもだからね。
やっぱり私の見た感じでは、悪人はいないかもだけど、「感情に走りすぎの祖父母と長男夫婦」対「数字として理屈として分かるものだけが全てなデジタル思考の次男妻」かな。あるいは「人間味ありすぎ」対「AI」みたいな。
次男妻に分からせられないなら、AIとの相互理解は不可能だとさえ思うね。