子どもに親の価値観を押し付ける

ハルトはもう、言葉を話さない赤ん坊ではありません。恵理子さんと修二は、ハルトに意思があることをまるで分かっていない。そんな人たちに、ハルトを渡すわけにはいきませんでした。
ハルトはもう、自分で好きなものを選べる年齢だと伝えても、恵理子さんにはまるで届いていない様子でした。それどころか、「まゆみさんの手作り?私ならもっと美味しいハンバーグを用意できますし、それにあのランドセルは腕利きの職人がハンドメイドで作る最高品質のものなんですよ」と、まるで私たちのほうが何も分かっていないかのように鼻で笑います。

私は恵理子さんをまっすぐ見つめ、落ち着いた声で伝えました。「確かに、世の中にはシェフが作る美味しいハンバーグもある。だけどハルトが好きなのは、ママが作るハンバーグなの。5年の間にハルトと私たちには家族としての絆ができたけど、何もしなかったあなたたちにはそれがないのよ」

すると恵理子さんは、机をバンと叩いて「十分な養育費を届けてたはずです、お義父さんたちだって助かったのでは?」と言ってきました。確かに、養育費は毎月きちんと振り込まれていました。けれどそれは、ハルトが本当に必要とするときのために、1円たりとも使わず大切に貯めていたのです。それを「助かったでしょう」と言い放つなんて、私たちをどこまで馬鹿にすれば気が済むのでしょうか。

誠一は養育費が振り込まれている通帳を手に戻ってくると、それを差し出しながら「こんな金なんかなくたって、俺たちはハルトを育て、家族として暮らしてるんだ」と言い放ちました。

私は恵理子さんと修二に「どうしても親子でやり直したいなら、まずはここに通いなさい。最初から親子になろうとせず、少しづつハルトとの関係を築くべきじゃない?」と伝えます。だけど2人は、私の言葉に耳を貸そうともせず、それどころか「仕事で仕方なく預けただけなのに・・・私たちのハルトを返して!」「俺たちが両親だぞ」と被害者面するのでした。
ハルトくんのことを何ひとつ知らないまま、連れ戻したその瞬間から親子になれるなんて、親子の関係はそんなに簡単なものではありません。お金さえかければ子どもは育つと思っている時点で、恵理子さんと修二さんに親になる資格があるとは思えませんよね。
※ストーリーは実話を元にしたフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:めめ
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今更なんですが、思えばまゆみさんの実のご両親も登場してませんね
どこかで説明ありましたかね?
ハルト君に幸せになって欲しいのは山々なんですが、ハルト君がまゆみさんを選んだら、恵理子がもう一人産むというのだけは勘弁してください
弟嫁の両親って居ないんだっけ?
いるなら 何してるんだろう?って
思ってしまった