巣立ちの後、ツバメはどこでどうやって暮らしているか知ってる?? ~ツバメのねぐら入り観察会に行ってきました!~

B!

ツバメたちが巣立って、ひと月近く。
残った巣は撤去し、我が家の駐車場も元通りに。

近くの電線に止まっているツバメを見つけるたびに
「あの子たちかな?」
なんて思いつつ、少しさみしい気持ちで過ごしていたのですが……。

 

え、ツバメって集団生活してるの? 日本野鳥の会からのお誘いに参加してみた

野鳥の会に寄付させていただいた関係で、イベントなどのお誘いメールが来るようになったのですが。

ある日、このような案内が!

■日本野鳥の会から「ツバメのねぐら入り観察会」の案内

日本野鳥の会 : 全国「ツバメのねぐら入り観察会」のご案内

ツバメは日本の民家や商店の軒先など、皆さんの近くで巣を作り、子育てをします。そして、秋になるとインドシナ半島やマレー半島、オーストラリア北部へ帰って行きます。
 ヒナが大きくなり巣立ち、日本から去るまでの間、エサをたくさん食べて、渡りのための準備をします。その時に、河川敷のヨシ原などで集団のねぐらを作ります。昼間は市街地周辺で過ごし、夜は近隣の河川敷などで集結して休むのです。

え、ツバメたちって、南に旅立つまで集団生活しているの??
そういえば、巣立った後、彼らがどこで生活しているのかなんて考えたことなかった。
これは……参加するしかない!

我が家から最も参加しやすそうな、多摩川河川敷の六郷土手の観察日をチョイスして、参加申請。
幸い、参加OKとなり、当日(7/29)を楽しみに待っていました。

前日が台風で大荒れとなったため、どうなることかと思いましたが、29日は一転晴天に。
家族全員、ツバメに会えると期待でいっぱいに!

18時ごろ、京急線の六郷土手駅に集合。
この旗が目印でした。

そして、参加者20名程度で河川敷へ移動。
子どもからお年寄りまで、さまざまな方が参加されていました。
夕暮れの河川敷は、さわやかな風が吹いていてとても気持ちよかったです。

ここからさらに移動するのと、帰りは暗くなるとのこと、はぐれないように蛍光のリストバンドをもらいました。


参加者:赤、主催者:青でとても分かりやすかったです。
子どもは光るアイテムにテンションアップ(笑)

ツバメのねぐらが見えるところまで、参加者全員、川沿いを並んで歩きます。
15分ほど歩いて、着いたのがココ。


川の中州に広がる葦原が見えます。
ここがツバメのねぐらなんだそうです。
六郷土手には1000羽程度のツバメしかいないそうですが、もう少し都心から外れると、数万羽のツバメが見られるポイントもあるのだとか!
空が黒く見えるほどの数だそうです(見てみたい!)。

野鳥の会のスタッフが、なぜツバメが集団生活をするか説明してくれます。


まだはっきりと理由は分からないそうですが、敵から身を守るためだと考えられているそうです。
巣立つまでは人間の近くに住むことで、蛇やカラスといった天敵から身を守っているのだとか。
確かに、人がいるところにはカラスはまぁいいとしても、蛇はそんなにいませんよね……。

ツバメたちのねぐらとなる葦原は、河川の工事が進んでいることなどが原因で、年々減少傾向なのだそう。
葦原を守るための活動もされているとのこと、ツバメの寝るところ、何とかして守ってあげたいですね。

葦は3mほどの高さになるそうで、かなり固くしっかりした草。


この葦の葉の上に止まったり、葉の先に止まったりしてツバメは眠るんだそうです。
知らなかった……。

 

万全の体制の中、いよいよ観察開始! ツバメたちに会えるのか??

肉眼でも、何とかツバメらしき姿は見えますが、やはりちゃんと見ようとするなら双眼鏡は必須。
我が家には双眼鏡がなかったのですが、野鳥の会に貸していただけます(なんと1人1つ!)。

個人的に双眼鏡から見える世界って歪んだりひずんだりしていて酔いそうになるため、今までは苦手としていたのですが…。
この双眼鏡は、本当にクリアに見えます!!
やっぱりいいものは違うのかなぁ~?なんて思いつつ、帰宅後ググってみる私(やらしくてすみません)。


何と、定価48,000円!!
こんな高価な双眼鏡を、子どもにまで貸してくれるなんて……。
日本野鳥の会、心が広い!!!

そして、虫よけスプレーまで用意してくださっていました。
参加費無料のイベントとは思えないぐらい、至れり尽くせり。

そして準備バッチリの中、観察開始。
しばらくすると、上空にツバメが集まりだします。
そして、葦原の付近を飛び交っているのが見えます。
1,000羽とはいえ、なかなかの迫力!

子どもたちも夢中で夕暮れの中飛び交うツバメを追っていました。

野鳥の会のスタッフの方が、いろいろお話しもしてくれます。


今年孵化したツバメは、尾が短いので、分かるんだとか。
子どもたちは、尾が短いツバメを探しながら、アレがうちで生まれたツバメじゃないか、こっちがそうじゃないかと夢中で観察していました。

川沿いなので、ふと横を見ると、何とカニが!


クロベンケイガニというらしい(写真のスタッフの方が教えてくれました)。

川にはツバメの他にカルガモやカワウ、コサギといった鳥もいました。
身近なところにも、意外と生き物っているんですね。
ビルやマンションに囲まれた河原で、こんなにも自然を感じられるとは……。
とても新鮮な体験でした。

そして、日がほぼ落ちる頃。
ツバメたちも完全にねぐら入りしてしまい、空からいなくなってしまいました。

すると、スタッフの方がタブレットで映像を見せてくれました。
映像といっても過去に録画したものではなく、今見ている高倍率の望遠鏡からの映像を、タブレットにBluetoothで飛ばしているらしい。
めっちゃハイテク!!


タブレットの画面を撮ったものなので見づらいかもしれませんが、葦の先にいる黒い楕円形のようなものがツバメたちです。
黄色い円の中にたくさんいるの、見えるでしょうか……?

ツバメたちは、秋が来る前に東南アジアなどを目指して旅立つそうです。
来年も、帰ってきてくれるといいな~。

イベントの最後には、さまざまなグッズの販売もありました。
すっかり鳥好きになってしまった我が家は、ポケットサイズの鳥の図鑑を購入。

何と1冊600円。
次のキャンプのときに、みんなで野鳥探しをしてみようと思いました。
(1つぐらいは双眼鏡もほしいけど……高い!)

帰りは暗くなった河原をまたみんなで歩きます。
おそろいの腕輪が光っていて、なんだかちょっと連帯感。
夜の河原を歩くという非日常的な出来事に、子どもたちも興奮気味。
とても貴重な体験ができました。
今度は、また別のイベントに参加してみようと思います!

夏休みに、何か特別な思い出づくりを考えている方。
バードウオッチングのイベントなどは、各支部ごとに企画されているとのことなので、興味のある方はお近くのイベントを探されてはいかがでしょうか?

■日本野鳥の会のイベント(バードウォッチング)

日本野鳥の会 : 探鳥会(バードウォッチング)

自由研究のテーマ探しにもピッタリかも??
山や森に行かなくても、たくさんの鳥たちに出会えますよ~♪

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