ヒロ君が蹴ってくると訴えてきたマモル君。ケンゴ君も関わっているようです。ヒロ君が珍しいなと思いながらも、担任の吉村先生は暴力は絶対よくないことをしっかり指導しなくてはと、先ずは関わったと思われる3人全員からひとりずつ話を聞くことにしました。
小学生息子がイジメっ子!?[5]命令に逆らえずに仕方なく友達を蹴ったのね?
吉村先生がまず初めに話を聞いたのはマモル君です。
「足は大丈夫?急に蹴られたの?
何があったか教えてくれる?」
先生の問いかけに、マモル君は訴えます。
「知らない!ボク何もしてないのに、急にヒロくんが蹴ってきた。あと何回も叩かれた!」
あらあら。何もしてないのにそんなにやられたのなら辛かったね。
なぜ何もしていないマモルくんに暴力をふるったりしたのでしょう。
ヒロ君に聞いてみると・・・
「ヒロ君、お友達を蹴るのは良くないよね?
どうしてマモル君を蹴ったの?」
マモル君に言われ、先生から言われ、すっかり元気をなくしている様子のヒロ君は、少し言いにくそうに
「うん、でも・・・ケンゴがやれって言ったから・・・」と言いました。
「ケンゴ君?ケンゴ君に言われたの??でも蹴るのは良くないよね?」
吉村先生に言われ、黙って困ったように頷いたヒロ君を見て、吉村先生はハッとしました。
「・・・もしかして」
今度は少し優しい声で、吉村先生はヒロ君に聞きました。
「怖かった?」
するとヒロ君は「・・・うん」とまた頷いたのです。
ケンゴ君が怖かったってこと??
命令に逆らえなかった・・・?だとしたら・・・
根が深いかもしれない問題を想像し、吉村先生が、後ろで先生と話をする順番を待つケンゴ君を振り返ると、
何も気にせず、ボーっと順番を待つケンゴ君がいました。
ヒロ君とマモル君のただの喧嘩じゃない・・・
もっと大変な問題が・・・っ
続きます
「小学生息子がイジメっ子!?」は毎日更新します。
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※ストーリーは体験者の話を元に作成編集したものであり、登場人物や団体名は仮名です。
※実在の人物や団体等とは関係ありません。
[脚本・編集]ママ広場編集部 [編集・作画]めめ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く3児の母。