[23]無自覚夫|妻の信頼を取り戻し家族と暮らすために心機一転。少しずつ変わり始めた夫

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前回のお話

妻アズサさんが仕事復帰した後も、夫カズヒデさんは家事や育児をほとんどアズサさんに任せきりでした。カズヒデさんの態度に限界を感じたアズサさんは、娘リコちゃんを連れて実家に帰る決意。最初は余裕をみせていたカズヒデさんでしたが、時間が経つにつれ2人に戻ってきてほしいと思うようになりました。別居生活が1ヶ月経ち、カズヒデさんはアズサさんたちを迎えに行きましたが、アズサさんに「帰るつもりはない」ときっぱり断られました。翌週も会いに行くと、アズサさんは「カズヒデと一緒にリコを育てていく自信がない」とカズヒデさんに伝え、さらに「カズヒデに足りないのは父親としての自覚と相手への思いやりだよ」と指摘。カズヒデさんは「俺が変わったら戻ってきてくれるのか?」と尋ねると、アズサさんは「あなたが変わるとは思えない」と答えました。その後、カズヒデさんが「俺と別れるつもりなのか」と心配すると、アズサさんは可能性はあること伝え、「リコから父親を奪う権利は私にはないから、すぐにはって思ってない。」と言いました。そして、カズヒデさんは行動次第でまた一緒に暮らせるチャンスがあると知り、一度帰ることに。帰り際、カズヒデさんは今までの言動をアズサさんに謝罪をしました。そしてアズサさんのお母さんにも挨拶をするとお母さんは「来週はお出かけ日和よ。みんなでお出かけでもしたら?」とフォローをしてくれたのでした。

1話目から読む

「見ていてくれればいいから」初めて行って気づく大変さ

また家族一緒に暮らせるチャンスが残っているかとの問いに「あなた次第」と答えた私。でも内心は人はそう変われないし、カズヒデをまた信頼できる未来に期待などしていませんでした。ひとりで帰宅したカズヒデは、「よし!まずは片付けから!」苦戦しながらも慣れない掃除や料理に挑戦し始めたのです。

一方私は、そんなことも知らず、娘リコの育児に仕事、バタバタしながらも楽しい日々を過ごしていました。

そして、約束通り1週間後、カズヒデは実家に家族に会いにやってきました。その日は動物園に行くことになっており、リコも家族で動物園に行けることをとても楽しみにしていました。「こ・・・こんにちは!」と挨拶するカズヒデに私は「いらっしゃい」と返事をしました。すると急に照れくさそうに「あのさ・・・今日動物園行くから・・・」と話し始め・・・

「弁当作ってきた」とカバンの中から取り出しました。私は、予想外なカズヒデの行動に「え・・・?」と目を丸くして言うとカズヒデは「まだまだ上手くできないけど・・・」と照れたように言いました。

「俺、変わるから」と真剣な眼差しで言うカズヒデ。たった1回お弁当を作ってきただけ。でも、私が知っているカズヒデなら絶対にしないことをしてきました。私が驚きから固まっていると、カズヒデは「すぐにとは言わない。見ていてくれればいいから」と言いました。

カズヒデさんはアズサさんの信頼を取り戻すため、まずは家事をはじめていたんですね。最後の言葉にカズヒデさんの決意が見られました。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
男の子ママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。

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