「見ていてくれればいいから」初めて行って気づく大変さ

また家族一緒に暮らせるチャンスが残っているかとの問いに「あなた次第」と答えた私。でも内心は人はそう変われないし、カズヒデをまた信頼できる未来に期待などしていませんでした。ひとりで帰宅したカズヒデは、「よし!まずは片付けから!」苦戦しながらも慣れない掃除や料理に挑戦し始めたのです。

一方私は、そんなことも知らず、娘リコの育児に仕事、バタバタしながらも楽しい日々を過ごしていました。

そして、約束通り1週間後、カズヒデは実家に家族に会いにやってきました。その日は動物園に行くことになっており、リコも家族で動物園に行けることをとても楽しみにしていました。「こ・・・こんにちは!」と挨拶するカズヒデに私は「いらっしゃい」と返事をしました。すると急に照れくさそうに「あのさ・・・今日動物園行くから・・・」と話し始め・・・

「弁当作ってきた」とカバンの中から取り出しました。私は、予想外なカズヒデの行動に「え・・・?」と目を丸くして言うとカズヒデは「まだまだ上手くできないけど・・・」と照れたように言いました。

「俺、変わるから」と真剣な眼差しで言うカズヒデ。たった1回お弁当を作ってきただけ。でも、私が知っているカズヒデなら絶対にしないことをしてきました。私が驚きから固まっていると、カズヒデは「すぐにとは言わない。見ていてくれればいいから」と言いました。
カズヒデさんはアズサさんの信頼を取り戻すため、まずは家事をはじめていたんですね。最後の言葉にカズヒデさんの決意が見られました。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
男の子ママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。