前回のお話
夫婦の危機を迎えているいちろうさんとかおりさん。かおりさんは、結婚する時にお父さんから言われた「夫婦と恋人は違う。君たちは若くて未熟だ」という言葉を思い出し「もっとその言葉を大切にすればよかった」と後悔。そして、「私達、夫婦になるには、親になるには早すぎたんだ」と言って涙を流します。その言葉にいちろうさんも涙が溢れ、2人は泣きながらお互いの目を見ました。
夫が育児をなめくさってる件[118]
「こはるを連れて実家に帰ります」かおりさんの言葉に固まるいちろうさん。
「これからの事・・・この数日じっくり考えた。あなたはこはるのお世話を私が思った以上に頑張ってやってくれた」入院中に一人でこれからのことをずっと考えていたというかおりさん。
家事育児のことを全く理解していなかったいちろうさんがしっかりこはるちゃんのお世話をやれるようになったことに感謝を伝え、自分の行いを深く後悔し誠心誠意かおりさんに謝罪したいちろうさんの気持ちは伝わったと話すかおりさん。
しかし。「今ここであなたを許してこれからも一緒に頑張ろうって言えたらどんなに良いだろうって思うよ。だけど、それは言えない」かおりさんはそう言って視線を落としました。
いちろうさんが心から後悔し反省していることはかおりさんに十分伝わりました。しかし、かおりさんの出した答えは、こはるちゃんを連れて実家に帰るというものでした。いちろうさんのことを許したいけれど、許せない気持ちがどうしても消えないかおりさんの苦渋の決断ですね。
※ストーリーはフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
[作者]くまお
二人の女の子を育てているパパです。
育児、日常、オリジナル連載などいろんなマンガを描いています。
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