夫を家に連れ帰りたい義母と断固拒否する夫

夫ユキヒロが会社に行っている間、私の態度が気に入らない義母が「大黒柱の主人を立てるべき」と言ってきました。私は仕事を休んで家に居るのだから、家事育児をするのは当たり前で、そのうえで外で汗水垂らして働いているユキヒロに感謝すべきだと。なので、まず家族を養っていないユキヒロは大黒柱でも家の主(あるじ)でもないと義母にきっぱり言いました。だって、育休中の私は確かに家に居るけれど全然休めていないし、ユキヒロと同じ金額を家に入れているのです。すると義母は怒って、夫を大切にできないなら家に連れて帰ると言い出しました。なのでユキヒロに聞いてみては?と伝えたのです。
義母と私のやり取りを知らないユキヒロは、またニヤニヤしながら帰ってきました。家では主人が一番偉くて、優先すべき主人を立てて生きている義母が家に居ることで、私が懲りたとでも?
ユキヒロが帰宅するなり、義母に「ユウ君!あなた、うちに戻って来なさい!」と言われ、想定外な状況に驚いたユキヒロです。

キョトンとしたまま、ユキヒロは「は?なんで?」としか言えませんでした。「だってアヤサさん、全然あなたのこと大切にしないのよ?そんなの我慢できる?」当然できないでしょ、一緒に変える気満々の義母が言いました。

ユキヒロはすかさず「は?やだよ。家に帰るの。」とキッパリ。嫁に酷い扱いをされながらの言葉とは思えず義母は驚いていました。「だって、親父が優先で、俺ずっと我慢しないといけないじゃん。」ユキヒロ・・・まだそんなこと言ってる。

今度は親子喧嘩が始まりました。「それは当たり前でしょ?お父さんが一番偉いんだから。」義母が考えを譲る気配はなさそうです。よくわからない「お父さんが偉い」と言う考え方は、義母がユキヒロに植え付けたようです。「だから!それが嫌なんだって!」と必死のユキヒロは「アヤサだって俺がいないと困るだろ!?」と私に同意を求めてきました。え?私?

ユキヒロがいないと困る理由を考えて、私は正直に答えました。「別に。特に困らないけど?育児をするわけでもない。家事をするわけでもない。お世話する人が減って助かるかも~。」「はぁ?なんでそんなこと言うんだよ。」さっきまでの勝ち誇ったニヤケ顔が完全に消え去った必死の顔のユキヒロです。
家事も育児もせずに、それでいて「自分を優先して」というユキヒロさん。確かにお世話する人が減る分、実家に連れ帰ってもらえたら2人育児で大変なアヤサさんにとっては助かる事なのかもしれませんね。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
3歳boyママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。