大黒柱の朝ご飯

自分を1番に考えて欲しい夫ユキヒロと、子どもたち優先の生活がしたい私。お互いの主張を受け入れることなく口喧嘩になってしまいました。するとユキヒロが「アヤサが育児が大変だっていうから」と、あろうことか義母をしばらく自宅に呼んで滞在してもらうことに勝手に決めてしまったのです。白々しく私のためと言いながら飲みに行ってしまったユキヒロにイラッとしつつ、ひとりで慌てて家中を片付けた翌日、義母はさっそく、朝7時にやってきました。

「ごめんね!なんだかソワソワして早く着いちゃった!」と義母。まだ家のことを何もやっていない私は焦って「いえ!すみませんパジャマ姿で」としか言えませんでした。「気にしないで!私、ユウ君の朝ご飯作ってもいいかしら~?」とやる気満々です。

わざわざユキヒロの朝ご飯「だけ」作るの?と思った私は「子どもたちの朝ご飯を作りながら一緒に作るのでお義母さんは休んでいてください。」と言いました。ついて早々働かせるのもアレだし、私が手伝ってほしくて呼んだわけでもないし。でも義母は「え!?」と驚いて言いました。「ユウ君の朝ご飯は子どもたちのついでなの!?」

逆にこっちが驚き。夫のご飯だけ別で作るなんて、思いつきもしなかった。「え・・・あぁ、はい。」と困惑していると、義母に「ユウ君は大黒柱なのよ!?それだとしっかり働けないわ!」と責められてしまいました。そこへ「おはよ~」といつものようにのんびり起きてきたユキヒロ。

義母は嬉しそうに「ユウ君おはよう!今から朝ご飯作るわね!」とテキパキと準備に取り掛かりました。そんな義母の背中に「ありがとう」と言いつつチラリと私の方を振り向きつつニヤニヤするユキヒロにイラッとしました。
義母は大黒柱の義父のために、毎日別に朝食を作っていたのですね。2人の子どもたちのお世話をしながら、自分の事は自分でできるはずの大人のユキヒロさんの朝食だけを作る余裕はありませんよね。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
3歳boyママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。