[7]弟優先実母|長女は家族の犠牲。社会人になっても母に縛られる生活。

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前回のお話

マサミさんはお母さんが希望する高校に進学しましたが気が合う友達もできて楽しい学校生活を送ることができました。ですが、進路を決める時期に、進学希望のマサミさんの意見をを一切聞かず、就職希望をお母さんは先生に伝えました。進学希望と聞いていた先生はマサミさんに意見を聞こうとするも、マサミさんの言葉を遮り「マサミ?ねぇ・・・お母さんはあなたのことを考えて話しているのよ?うちの家計のことも考えてちょうだい」と言ったのでした。

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弟優先実母[7]社会人になっても自由がない生活

数年後・・・
「マサミ~今日飲みに行かない?」と聞く友人。
マサミさんは「あ・・・ごめん。ちょっと用事があって・・・また誘って」と断ります。

月1万円のお小遣いで何もできないマサミさん。

マサミさんは「お・・・お母さん。私のお小遣いもう少し上げて欲しいんだけど・・・」と頼みます。
お母さんが「どうして?」と聞き返すと「ほら身だしなみとか社会人の人との付き合いとかもあって・・・」とマサミさんは言いました。

「そんなの我慢してよ。カズキの大学進学もあるしこれからもっとお金がかかるのに」とため息をつくお母さんにマサミさんが「でも・・」と言いました。

するとお母さんは睨みながら「マサミ、あなたの役目はなんだった??」と聞きます。
マサミさんは「・・・か、カズキを支えること」と言います。

優しく微笑みながら「そうよね」とお母さんは言いました。

マサミさんの気持ちも知らずカズキさんは「母さん俺さ~東京の大学行きたいんだけど!!いい~!?」と言いました。お母さんも「もちろん!カズキはカズキのやりたいことをやりなさい」と協力的。

「お姉ちゃんも応援してくれてるからね!」とお母さんがカズキさんに言うとカズキさんは笑いながら「姉ちゃんが働いててマジよかった!!もし大学にでも行ってたら俺の進学に関わってたし~」と言います。

それを聞いたお母さんは「何を言ってるの!!カズキを支えるのがマサミの役目なんだから!ね、マサミ??」と聞いてきたのでした。

マサミさんの役目はカズキさんを支えること。
そうすればお母さんは優しいし喜んでくれるだからこれでいいんだと思うように自分に言い聞かせました。

マサミさんは、お母さんに言われたことを守っています。その一方、自分の要望が通りやりたいことがやれる弟。自分の役目とお母さんの喜んでいる顔がみたいからと自分で自分を言い聞かせるマサミさんの思いが辛くいたたまれないですね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:みつけまま
2020年生まれ長男・2023年生まれ次男を育児中のワーママです。
育児の記録のため、絵日記をゆるゆると描いています。

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