[28]信じた男はろくでなし|非難もされず慰謝料請求もない。不倫相手の妻子と仲良く食事を囲む

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前回のお話

里穂さんは、既婚の上司である義博さんと秘密の関係を続けて3年目。「娘が高校に合格したら妻と離婚するから、その後結婚しよう」という言葉を信じて交際を続けていましたが、実際は義博さんは他の女性とも浮気を繰り返し、里穂さんの部下ユナさんとも関係を持っていたことが発覚。ユナさんは、社内不倫がバレそうになると、里穂さんからパワハラを受けたと虚偽の申告をして、義博さんと自分を庇うよう里穂さんに迫ります。義博さんに騙されていた自分を情けなく思った里穂さんは、けじめをつけるため、義博さんの妻・栄子さんに会って不倫を謝罪。すると栄子さんは、有利な条件で義博さんと離婚するための証拠集めに協力してほしいと里穂さんに依頼。義博さんの嘘を暴くため栄子さんと手を組んだ里穂さんは、パワハラ疑惑の事実確認のため義博さんと一緒に人事面談を受けることに。そこで里穂さんは義博さんとの不倫関係を暴露。義博さんはメッセージのやり取りなどの証拠を前に渋々関係を認めますが、里穂さんから言い寄られて流されたと言い訳し、ユナさんとの関係はきっぱり否定。しかし、里穂さんは2人が付き合っている証拠として音声データを提出。これをきっかけに、義博さんは懲戒処分となり自主退職に追いやられ、ユナさんも退職。里穂さんの社内不倫については、これまでの勤務態度や今後の期待を含め厳重注意のみの軽い処分でした。社内に里穂さん達の不倫に気付いている人はおらず、今までどおり仕事を続けることができた里穂さんは、申し訳なく思いつつも仕事で返していこうと決意。会社でのことが落ち着いたことを栄子さんに電話で報告すると、栄子さんからは離婚が最終段階に入り、義博さんを家から追い出したと報告を受けます。その後、栄子さんが心配していた通り、里穂さんの自宅前に義博さんが現れます。「やり直そう」と迫られた里穂さんは、防犯ブザーを鳴らし「これ以上近づいたら警察呼びます!」と叫びます。義博さんは「後悔しても知らないからな!」と捨て台詞を吐いて去り、急いで家の中に入った里穂さんは恐怖と安堵で座り込みます。里穂さんの社会人になって初めての恋は、防犯ブザーで相手を追い払う形で終わりました。

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元不倫相手の妻子とレストランで和気あいあい

栄子さんから義博さんを家から追い出したと聞いてしばらく経った頃、仕事から帰ると義博さんが家の前にいました。以前のようなさわやかさは微塵もなく、変わり果てた姿の義博さんは、私に「やり直そう」と迫って来ました。怖くなった私は防犯ブザーを鳴らし義博さんを追い払いました。まさか、社会人になって初めての恋がこんな形で終わるなんて思いもしませんでした。

それからしばらくして、私は栄子さんと娘の遥ちゃんとレストランで食事をすることに。先日のことを話すと、栄子さんは「へー。いいわね、防犯ブザー。遥も持ちなさいよ」と言い、「パパを追い払うのに使うの?・・面白そう」と笑う遥ちゃん。まだ15歳なのに、とてもしっかりした遥ちゃんを見て驚きました。遥ちゃん・・栄子さんにそっくり。むしろ若い分、さらにすごいかも。

実は、今日こうして3人で食事をすることになったのは、栄子さんが誘ってくれたから。義博さんの不倫相手の一人だった私ですが、結局栄子さんからの慰謝料請求もなく・・私はせめてものお詫びとしてギフト券を送りました。しかし、栄子さんは代わりに一緒に食事をしようと誘ってくれたのです。「この度は、栄子さんと遥ちゃんにも大変申し訳なく・・」と頭を下げる私に、「もういいって。おかげでこっちもかなり有利に離婚できそうだしね」と言って、私を責める言葉は一つも口にしない栄子さん。

申し訳なさが消えず「本当んごめんなさい・・」と何度も謝る私は、ふと遥ちゃんからの視線に気づきました。顔を上げると、遥ちゃんは「里穂さんってさ・・もしかして、女子高上がりの女子大?」と唐突に聞いてきました。

その通りだったので「え?そうですけど・・」と驚いていると、「やっぱり!里穂さんって、結構キレイなんだけどさ、男の人への免疫がなさそうっていうか、隙が多いっていうか・・」と私の印象を口にする遥ちゃん。「遥」と栄子さんに窘められると、遥ちゃんは「いや、女子高行くけどさ、男の人と接する機会が少ないと、パパみたいな人を見抜けないのかなって」と女子高へ行くことへの不安を口にしました。

すると、栄子さんが少しムッとして「別に女子高だからってわけじゃないでしょ。何よりそれ、遠回しに当時のママもディスってる?」と言い、「・・今のママなら騙されないと思うけど、ママにも若い頃があったんだねー」とからかうように遥ちゃんが言いました。まるで他人事のように夫と父親の不倫を笑い話にする栄子さんと遥ちゃんに衝撃を受けました。この母娘・・面白過ぎる!2人を見ていたら、義博さんに騙されて落ち込んでいた自分が馬鹿馬鹿しく思えてきました。

義博さんの不倫で離婚することになった水野家ですが、妻の栄子さんも娘の遥ちゃんもあっけらかんとしています。妻子がありながら不倫を繰り返していた義博さんは、ずいぶん前から家族に見放されていたのでしょうね。

※ストーリーはフィクションです。登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ

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