元不倫相手の妻子とレストランで和気あいあい

栄子さんから義博さんを家から追い出したと聞いてしばらく経った頃、仕事から帰ると義博さんが家の前にいました。以前のようなさわやかさは微塵もなく、変わり果てた姿の義博さんは、私に「やり直そう」と迫って来ました。怖くなった私は防犯ブザーを鳴らし義博さんを追い払いました。まさか、社会人になって初めての恋がこんな形で終わるなんて思いもしませんでした。
それからしばらくして、私は栄子さんと娘の遥ちゃんとレストランで食事をすることに。先日のことを話すと、栄子さんは「へー。いいわね、防犯ブザー。遥も持ちなさいよ」と言い、「パパを追い払うのに使うの?・・面白そう」と笑う遥ちゃん。まだ15歳なのに、とてもしっかりした遥ちゃんを見て驚きました。遥ちゃん・・栄子さんにそっくり。むしろ若い分、さらにすごいかも。

実は、今日こうして3人で食事をすることになったのは、栄子さんが誘ってくれたから。義博さんの不倫相手の一人だった私ですが、結局栄子さんからの慰謝料請求もなく・・私はせめてものお詫びとしてギフト券を送りました。しかし、栄子さんは代わりに一緒に食事をしようと誘ってくれたのです。「この度は、栄子さんと遥ちゃんにも大変申し訳なく・・」と頭を下げる私に、「もういいって。おかげでこっちもかなり有利に離婚できそうだしね」と言って、私を責める言葉は一つも口にしない栄子さん。

申し訳なさが消えず「本当んごめんなさい・・」と何度も謝る私は、ふと遥ちゃんからの視線に気づきました。顔を上げると、遥ちゃんは「里穂さんってさ・・もしかして、女子高上がりの女子大?」と唐突に聞いてきました。

その通りだったので「え?そうですけど・・」と驚いていると、「やっぱり!里穂さんって、結構キレイなんだけどさ、男の人への免疫がなさそうっていうか、隙が多いっていうか・・」と私の印象を口にする遥ちゃん。「遥」と栄子さんに窘められると、遥ちゃんは「いや、女子高行くけどさ、男の人と接する機会が少ないと、パパみたいな人を見抜けないのかなって」と女子高へ行くことへの不安を口にしました。

すると、栄子さんが少しムッとして「別に女子高だからってわけじゃないでしょ。何よりそれ、遠回しに当時のママもディスってる?」と言い、「・・今のママなら騙されないと思うけど、ママにも若い頃があったんだねー」とからかうように遥ちゃんが言いました。まるで他人事のように夫と父親の不倫を笑い話にする栄子さんと遥ちゃんに衝撃を受けました。この母娘・・面白過ぎる!2人を見ていたら、義博さんに騙されて落ち込んでいた自分が馬鹿馬鹿しく思えてきました。
義博さんの不倫で離婚することになった水野家ですが、妻の栄子さんも娘の遥ちゃんもあっけらかんとしています。妻子がありながら不倫を繰り返していた義博さんは、ずいぶん前から家族に見放されていたのでしょうね。
※ストーリーはフィクションです。登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
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