[24]私の居場所を奪った女|2人を引き裂く手紙を書いたのは誰?男子の恋心とプライドが拗らせる

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前回のお話

高校でダントツ人気だったカエデはワタルと両片想いでしたが、ワタルに近づくなという手紙が届くようになり、また妹サクラが階段から不審な落ち方をしたことで、ワタルには相談できないママ距離を置くようになりました。毎日一緒に下校するようになったショウマとカエデを、ワタルは複雑な気持ちでそっと見ていました。そんなワタルのことを密かに想うシズクは手紙のことをワタルに密告。「私と付き合ってる噂が立てばまたワタルとカエデは一緒にいられるようになる」と提案し、カエデも望んでいると嘘をつきます。一方カエデにも、嫌がらせの手紙が届いたと相談を持ち掛け、「ワタルがそばにいてくれると言った」と嘘をつき、結局友達思いを装いつつシズクはワタルといつも一緒にいるようになりました。ある日ノートを返すシズクと一緒にカエデの家に寄ったワタルは、カエデの家にショウマがいるのを見てショックを受けました。ショウマは実はカエデの妹サクラの彼氏ですが、ワタルはその事実を知らなかったのです。サクラが階段から落ちた時にシズクのカバンについているぬいぐるみを見た気がすると言ったことで、シズクに疑いを持ったサクラとショウマ。カエデは友達を信じたい気持ちもありましたが、もうサクラに危害が及ばない方が大切で、ショウマがワタルにシズクと付き合っているのか確認する案に納得しました。

1話目から読む

素直な気持ちが言えない2人

『ワタルに近づくな』と脅す手紙。もしワタルとシズクが付き合っているのなら、もうカエデには嫌がらせの手紙は届かなくなるし、これ以上サクラに危害が及ぶこともなくなるはずだと考えたサクラ、ショウマ、そしてカエデ。そこで、ショウマがワタルに単刀直入に聞いてみることになりました。サクラは「私がショウマの彼女だってまだ伝えないで欲しい」とショウマに念を押しました。ちゃんと言いたいショウマですが、サクラには何か思うところがあるようです。「私がまたシズクの標的になると思ってるの?」とカエデが聞いてみると「うん。ワタル君がお姉ちゃんを諦めきれずに近づいてきたら、また同じことの繰り返しになる気がするの・・・」とサクラは言いました。

サクラの話に、ショウマも渋々納得しました。「本当にワタル君のこといいの?」とサクラに聞かれたカエデは「もう何回も言ってるじゃん!大丈夫だって!」と笑って見せましたが、少し寂しそうです。

翌日、ショウマはさっそくワタルに声をかけました。

ショウマはまず、カエデの家に来たのがシズクに頼まれてのことだったのかを確認して、シズクがカエデのノートを返し忘れたからだと言っていたことがわかりました。そして「なぁ、ワタルってシズクと付き合ってんの?」とズバリ聞きました。

少し沈黙をおいて「なんで?」と即答しないワタル。「ん?最近一緒にいるから、さ。」と、ただの興味を装って答えたショウマでしたが、「なぁ・・・それってけん制?」といぶかし気な顔でショウマを見るワタルに思わず「・・・は?」と驚いたショウマです。

ショウマがカエデのことを好きで毎日一緒に帰っていると思っているワタルは、嫉妬心が出てきてしまったのかもしれませんね。サクラのことが大好きなショウマとしてはハッキリ言いたい気持ちがあるかもしれませんが、サクラに止められているのでモヤモヤしますね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。

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