子ども達が小学5年生と3年生だったときのお話。
私が急に仕事で帰りが遅くなることもあるため、家の冷凍庫にはおにぎりなどを常備するようにしています。
お菓子類もある程度は置いてあるのですが、やはり食べすぎが気になる事と、長男から「お菓子じゃお腹にたまらない」と苦情が出たため、ご飯ものを用意しておくことになったのです。
まだ2人とも小学生なので、子供だけでお留守番している間に、火や包丁を使うことは禁止。
そのため、冷凍庫の中はレンジで温めるだけで食べられるものとなっています。
2人はお腹がすいたら冷凍のごはんを温めたり、時には牛乳を温めてココアを飲んだり、すっかりレンジの扱いにも慣れたように見えていました。
家に帰ると、異臭が?!
「ただいまー」
先日、仕事から帰り、玄関のドアを開けると。
焚火のような、焦げ臭い煙の臭い。
(まさか、火事?! 子供たちは無事??)
と思い、慌ててリビングに飛び込むと、異臭はさらに強まり…
申し訳なさそうな、長女の顔。
「……どうしたの?」
と聞くと、すっと、小皿を指さしました。
そこにあったものは……!!
触ると、カサカサ・ざらざらでまるで石。
指でつつくと、コツコツ音がするほど、硬い!!!
そして、そこから漂う、燻されたような、焦げ臭いにおい。
形から、何となく元が何だったのかはわかりますが……。
「あのね。肉まんをチンしたら、こうなったの」
そう。
この謎の物体は肉まんの成れの果て、だったのです。
持ってみると、びっくりするぐらい、軽い!!
石は石でも、軽石といった感じでしょうか?
「普通にチンしてもこうならないよね。なんでこうなったの?」
「ラップするの、忘れちゃったの」
「それだけ? 時間とワット数は間違えてない?」
「それは絶対間違えてない」
と断言する長女。
夕方、お腹がすいた彼女は、冷凍のミニ肉まんを一つ温めて食べ、その後やはりもう一つ……と思ったらしいのですが、2度目は面倒に感じたため、ラップをしないでレンジに入れたとのこと。
何事も、慣れたて来た頃が一番危ないって本当なんですね。
肉まんをひっくり返してみると、敷紙がコゲコゲ!!
レンジのパワーって、すごいんだなと改めて実感しました。
とりあえず、火事じゃなくてよかった。
火を使わないからと言って、油断は禁物ですね。
すぐに長男も招集して、再度レンジの使い方を確認しました。
しっかりしてきたなと感じることも増えましたが、まだまだ子供。
親としても、油断は禁物だなぁと改めて感じました。
レンジ内の焦げ臭さは数日消えませんでした……。
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