通報されるほどの夫のトレーニング

野球をはじめたアオイに毎晩トレーニングを課す夫。私のことを野球をやったことのない素人だと言って小馬鹿にし、アオイが疲れて小学校生活に支障が出ていることがわからない夫と公園で口論になってしまいました。
しばらく言い合っていると、「すみません、どうされましたか?」と警察官が現われたので、ようやく私たちはハッとして口論が止まりました。

まさかの警察官の登場に慌てた夫は「いえ、何でもないです。ちょっと妻がヒートアップしまして」とヘラヘラ笑いながら私のせいにしました。さらに「ほら、お前が暴れるから警察の人が来ただろ?ちゃんと謝れ」と全てを私のせいにして、警察官の前で偉そうに「ちゃんとした親」を演じたのでイライラが止まらない私です。

「ほら!謝れ!」と繰り返す夫。はぁ?命令口調!?誰に向かって言ってるんでしょうね!?っていうか警察が来たら体裁を取り繕ってヘラヘラして・・・とんだモラハラクソ野郎じゃない!・・・心の中で怒りが煮えたぎっている私は、かろうじて黙っているのが精いっぱい。そんな私を前に夫は「すみません、妻には強く言い聞かせますんで」とまだヘラヘラと言っています。

すると、後から来た女性警察官が厳しい口調で「いえ、通報があったのは、『子どもが男の人に暴力をふるわれているようだ』と連絡がありまして」と真っ直ぐに夫を見据えて伝えたのです。

「男の人が」と聞いて明らかに焦った様子の夫。「じゃ、それってうちのことじゃないですね。うちは、ここで息子とトレーニングをしてただけなので。」と言い訳をして、「なぁ?」と私に同意を求めてきました。でも「この公園で他に人はいましたか?」と、警察官は冷静です。私はまだ黙って夫の様子を見つめていました。
トレーニングとはいえ、夜の公園で大声で子どもを叱責する声が聞こえたら、近所の人は当然心配になってしまいますよね。警察官がくるという大事になってしまいましたが、アオイくんへの無茶なトレーニングを止めるためには丁度良かったとホッとしました。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。
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