[11]見下し夫|嫌がる子どもに課す厳しいトレーニングで夫婦喧嘩がヒートアップ。泣き出す息子に気づかない。

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前回のお話

マヤさんは、夫の自分勝手な言動に悩んでいました。絵が好きなアオイくんに絵画教室の体験を勧めていたマヤさんでしたが、夫は「野球させると決めている」と聞く耳を持たず、絵画教室の話を無視して野球チームに入れてしまいました。本当は絵をたくさん描きたいアオイくんでしたが、野球も楽しい、上手くなりたいという言葉を聞いた日を境に、夫は毎日アオイくんを野球の練習に連れ出すようになりました。ですが夫のトレーニングに次第に疲弊していくアオイくん。そんなある日、学校から「最近、授業中に寝ていることが多くなって、忘れ物も増えてきています。」と電話がきてマヤさんは驚きつつも、すぐに野球の練習が原因だと気付きました。アオイくんと話し合った後、マヤさんが「今日のトレーニングは休ませて」と夫に頼むも、夫は「野球したことないくせに口を出すな」と呆れた様子で聞く耳を持ちませんでした。マヤさんも負けじと夫に訴えますが、結局言い合いに。しばらくすると、アオイくんが「・・・トレーニングいく」と部屋から出てきました。すると夫は「ほーらアオイだってわかってるんだよ。お前は本当に余計なことしか言わないな」と言ってアオイくんを連れ公園に出掛けました。マヤさんはしばらく考え「このままだとやっぱりダメ!」と思い急いで公園に向かいました。すると、「言われたとおりにやれよ!」「なんでできないんだよ!」と公園には夫の怒号が鳴り響いていたのでした。

1話目から読む

「パパママやめてよ」公園でヒートアップした夫婦喧嘩

怒鳴る夫に私は急いでアオイの元へ駆けつけました。「ちょっと!!何やってるのよ!!」と夫に言うと夫は「なにって?トレーニングだよ!」と自分がアオイにどれだけヒドイことをしているか全く気付いていないようでした。私が「こんなのトレーニングじゃないでしょ!!」と言うと・・・

「お前素人だろ?素人が何言ってんだよ!」とキレはじめる夫。私は我慢の限界になりアオイの前で「いい加減にして!私から言わせればあなただって素人だよ!」と言い返していました。「なんだって!?」と喧嘩はヒートアップ。

「あなただって野球やってたけど指導していたわけじゃないでしょ!」と言う私に「はぁ?俺は高校まで」と言うとので「高校までなによ!?」と聞きました。

アオイは「パパ!ママ!やめてよ!」と止めてくれていましたが、私も夫もカッとなっておりアオイの声は聞こえていませんでした。そして夫は「アオイができないのはお前の遺伝だ!そのせいで才能がないから厳しくしているんだろ!!」と言い始めました。

私はアオイの前でひどいことを言う夫が許せず「才能がない!?あなたが才能を潰してるの!気づかない?」と言い合いは更にヒートアップ。しばらくするとサイレンの音が聞こえてきました。

アオイくんにヒドイことをするご主人に今までアオイくんの前で喧嘩をしないようにしていたマヤさんもこの時ばかりは限界だったようですね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。

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