卒業祝賀会でママ友トラブル[7]もう何も言わせない

はる君ママのおかげで3人のPTA役員さん達も手伝ってくれることになったひかるさん。一応、卒業祝賀会係のメンバーにも伝えましたが、反応は「了解でーす!じゃ、なにかお手伝いがあれば言ってくださーい」と、自分が係であるにもかかわらず、やはりやる気のないものでした。

係ではないママさん達と卒業祝賀会の準備を進めるうちに、ひかるさんはけんと君ママからだい君ママが会計係と揉めた話を聞きました。
「私の知り合いに頼んだらもっと安くしてもらえるから返品して!」とさんざん言われた会計係さんが言われるがままキャンセルし、だい君ままにお願いしたら結局そちらの方が高くついてしまったというのです。

また、さくらちゃんママからはだい君ママが学校の備品を持ち帰って使えなかった話。「打ち合わせのたびに忘れたって言うからなかなか使えなくて。帰りにだい君ママの家まで取りに行って、学校に返したよ。」と言っていました。
話を聞いていたなつきちゃんママは「クラス委員長になったのも、自分の思い通りになると思ったからじゃないかな~。」と。心の中で(ええぇー)と密かに引いていたひかるさんでした。

「私たちは3人で話しができたから・・・なにかあっても何とか回避できたけど、ゆう君ママのグループ。他のママたちがあぁだと、ひとりで大変だったよね。」と、口々に役員ママたちが言ってくれました。

「助けてくれてありがとう。」ママさん達には感謝しかありません。
「じゃあみんなで沢山考えるぞー!」という明るい掛け声のもと、ようやく卒業祝賀会の準備は一気に進みだしたのです。

全てを手配し、クラス委員長であるだい君ママにメールで伝えたところ、案の定『ここじゃない場所は他にないの?』と返信してきました。でももうひかるさんに迷いはありませんでした。『変更したい場合は平上さんがご自身でお店に連絡して、新しい会場の手配をお願いします。こちらの進捗は他のPTA役員の方に報告済です。』と返すと、それ以上、誰も何も言ってきませんでした。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く4児の母。