[6]卒業祝賀会でママ友トラブル|嫌な思いは私だけじゃなかった。助けてくれるママ友達に感謝の涙

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前回のお話

卒業祝賀会の企画案をどれだけ考えて提出しても、クラス委員長のだいくんママはダメ出しばかり。係のメンバーは人任せで頼りにならず、相談できる人もいないまま、ひかるさんはひとりで疲れきってしまい、何を言ってもダメとしか言わないだいくんママのことはただの意地悪なのではないか、本当に子どもたちのことを考えて言っているのか疑問に思えてきてしまいました。

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卒業祝賀会でママ友トラブル[6]張りつめていた心がプツリ

卒業祝賀会の企画はちっとも進まないまま、。2学期最後の参観日になりました。PTA役員で書記係をしているはる君ママが「久しぶり」と声をかけてくれましたが、私のあまりにやつれてどんよりした姿に驚いて「大丈夫!?顔色悪いよ?」と心配してくれました。

親切なはる君ママは状況を察したのか、「卒業祝賀会の準備大変?私の係はもう仕事がないから、何か手伝おうか?」とすぐに申し出てくれました。そのことばを聞いてジワリと涙が出てしまった私。「・・・うん・・・もう無理かも」ずっとひとりで気を張って頑張ってきたけれど、ポロリと本音が言えたはる君ママの存在を本当に有難く感じました。

授業参観の後、はる君ママとお茶をしつつこれまでの経緯を打ち明けると、「すごく頑張ってたんだね。そんな大変なことになってたなんて。」と、驚きを見せながらはる君ママは私の気持ちに寄り添ってくれました。

話を聞いてもらって少し落ち着いた私は、「私も全部ひとりで立派にやってやる!って。意地になってたかも。子ども達のための祝賀会なのに、いつの間にか親の戦いの場になってたかも」と振り返りました。はる君ママは「ううん。頑張ったよ。すごい頑張った。手伝うから一緒にやろう!」と言ってくれました。

そして、「実はさ、心配だったの」と、思いもよらないことを話しだしたのです。

「だい君ママ、PTAの役員さん達からも評判悪いみたいで。決めてって任されて決めた言でも、自分が思うようにしたいみたいで・・・。変更の連続だったみたい。でも意見をするだけしておいて、自分は忙しいからってなにもしないって聞いたよ。」と、はる君ママは他の役員さん達の話を教えてくれました。

はる君ママの話を聞いて、ダメ出しばかりされていたのは私だけじゃなかったんだと、正直少しホッとしました。

そんな思いに浸っている私に、「あ、ねぇねぇ。けんと君ママ、さくらちゃんママ、なつきちゃんママから『ゆう君ママが困ってるなら手伝うよ』って!」と言ったはる君ママは、私が気づかないうちに他のママさん達にも声をかけてくれていたのです。

「ありがとう。もうひとりじゃどうにもならないって思ってて。」私はまた涙をこぼしてしまいました。でも今回は、ホッとして嬉しくて、温かい涙です。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く4児の母。

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