[27]クズ男に恋した私|優しかったのは私からお金をたかるため!?明らかになる彼の裏の顔

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前回のお話

引っ込み思案なミカさんは、大学のインカレサークルでレンさんと出会います。距離を縮めて告白するも、過去の恋愛でのトラウマを理由に「一番好きだけど付き合えない」とフラれてしまいますが、想い続けていれば彼女になれるはず、と曖昧な関係を続けました。それからしばらく経ち、ミカさんは社会人に、レンさんは大学を中退して遊び歩く毎日。それでもミカさんはレンさんを信じて、スーツを買ったり食事をご馳走したりして支えていました。しかしある日、アツシさんから、自分は都合のいい女で、レンさんには自分のような女の子がたくさんいることを知らされます。信じたくないけど、今の自分の扱われ方から信じざるを得ないミカさん。レンさんにメッセージを送りますが、返信どころか既読にもなりません。連絡がつかないまま2週間が過ぎた頃、アツシさんからレンさんがバスケに来るという情報を仕入れます。仕事を終わらせて体育館に駆け付けたミカさん。しかし、やっと会えたレンさんの隣には、知らない女性の姿がありました。「私が一番って言ったよね?」と詰め寄るも、「俺にとって女の子はみんな一番だよ、俺の彼女はこの子だけ」そう言って愛おしそうに彼女を見つめるレンさん。いたたまれなくなったミカさんは、その場から逃げるように立ち去りました。翌朝、泣きはらしてパンパンに腫れた瞼を開くミカさん。さすがに今日は会社に行けるメンタルではないと思い、休むことにします。しかし失恋してもお腹は減る、食料を調達するためにコンビニに向かったミカさんは、バスケサークルにいた2人の女性と偶然出くわします。「あっ!レンの・・・」そう言われたミカさんは、昨日の辛い出来事を思い出し、2人の前でわんわんと泣き出してしまいました。

1話目から読む

ほぼ初対面なのに、私を気にかけてなぐさめてくれる女の子たち

ずっと支えてきたのに、違う女の子を彼女にしたレン。大失恋した私は、目がパンパンに腫れるまで泣きはらしました。翌朝、心身ともに疲労してとても会社に行ける状態ではなかったので、休みの連絡を入れ、ふらふらとした足取りでコンビニに向かいました。コンビニから出ると、バスケサークルにいた女の子2人と遭遇。「あっ!レンの・・・」そう言われた私は、昨夜の辛い出来事を思い出して、2人の前で泣き出してしまいました。

声を上げながら号泣する私を見て驚く2人。バスケサークルではまともに話したことがありませんでしたが、泣いている姿があまりにも痛々しかったのか、「もしかして昨日のレンのこと?」「それでこんな顔になるまで泣いたの?」と優しく声をかけてくれました。

女の子たちの優しさが心に染みて、さらに涙が溢れてしまいます。尋常じゃない泣き方に「やだやだ、泣かないでー」と焦る2人。顔見知り程度の関係だけど、このまま見過ごせないと思ったのか、「とりあえず場所変えよ?」と近くのカラオケに連れて行ってくれました。

カラオケの個室で散々泣いて、やっと落ち着きを取り戻しました。泣いている私を優しくなだめてくれた2人に、「ご・・・ご迷惑をおかけして・・・ぐずん」と半べそをかきながら、あらためてお礼を言いました。

レンにフラれたのが原因で、ほぼ初対面の人の前でこんなに取り乱してしまった・・・我ながらどうしようもないくらい情けない。でも2人はそんなこと気にする様子もなく、「イヤイヤ・・・大丈夫?」と声をかけてくれました。そしてティッシュを差し出すと「本気だったんだ・・・レンに」と言いました。

私は、差し出されたティッシュで鼻をかみながら、「おふたりは本気になってないんですか・・・?」と聞きました。すると2人は「あーアレはアクセサリーみたいな?」「ほら、連れて歩くにはいいじゃん、顔だけはいいし」と笑いながら言います。

私は「でもぉ、すごい優しいじゃないですか」と泣きながら言いました。あんなに優しくされたら誰だって勘違いして好きになっちゃう。だけど2人はそう思わないようで、「あー・・・あれは優しいって言うよりは・・・ねぇ」と少し言いづらそうな表情をしました。

「あれは優しいって言うより、ただのたかり?」2人は、レンの優しさは相手を思う故のものではなく、自分が利益を得るためだけの行動だと言うのです。想定外の返答に、私は思わず「え・・・」と驚きの声を漏らしました。

道端で声を上げて泣きじゃくるミカさんに、優しく声をかけるバスケサークルの女の子たち。このまま放っておけないと思ったのか、「とりあえず場所変えよ?」とミカさんを近くのカラオケに連れて行きました。カラオケの個室で散々泣いて、やっと落ち着きを取り戻したミカさん。そばでなだめてくれた2人に、半べそをかきながらあらためてお礼を言いました。2人はそんなこと全く気にする様子なく、「イヤイヤ、大丈夫?」「本気だったんだ・・・レンに」と優しく聞きます。ミカさんが「おふたりは本気になってないんですか・・・?」と聞くと、「アレはアクセサリーみたいな?」「連れて歩くにはいいじゃん、顔だけはいいし」と笑いながら言いました。「でも、すごい優しいじゃないですか」あんなに優しくされたら誰だって勘違いしちゃいますよと言う私に、「あれは優しいって言うより、ただのたかり?」と言いました。
レンを狙っているとばかり思っていた2人から、予想外の返答を聞いて驚くミカさん。この2人ははじめからレンさんのクズっぷりに気付いていたようですね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く4児の母

最新のコメント
  • 心残り より

    ホストにハマる人の心理に近い?
    レンは店に所属していないホストみたいなもんじゃないかな。

  • たまちゃん より

    うん、ただのタカリ(首がもげそうなほど頷いちゃう)

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