[28]クズ男に恋した私|「あんな男もう忘れよう!」傷心した私を励ましたのはライバルだと思っていた2人

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前回のお話

引っ込み思案なミカさんは、大学のインカレサークルでレンさんと出会います。距離を縮めて告白するも、過去の恋愛でのトラウマを理由に「一番好きだけど付き合えない」とフラれてしまいますが、想い続けていれば彼女になれるはず、と曖昧な関係を続けました。それからしばらく経ち、ミカさんは社会人に、レンさんは大学を中退して遊び歩く毎日。それでもミカさんはレンさんを信じて、スーツを買ったり食事をご馳走したりして支えていました。しかしある日、アツシさんから、レンさんには自分のような女の子がたくさんいることを知らされます。今の自分の扱われ方から信じざるを得ないミカさん。レンさんにメッセージを送りますが、返信どころか既読にもなりません。連絡がつかないまま2週間が過ぎた頃、アツシさんからレンさんがバスケに来るという情報を仕入れます。仕事を終わらせて体育館に駆け付けたミカさん。しかし、やっと会えたレンさんの隣には知らない女性の姿がありました。「私が一番って言ったよね?」と詰め寄るも、「俺にとって女の子はみんな一番だよ」と言うレンさん。いたたまれなくなったミカさんは、その場から逃げるように立ち去りました。翌朝、心身ともに疲労して会社を休んだミカさんは、コンビニでバスケサークルにいた2人の女性と偶然出くわします。昨日の辛い出来事を思い出し、声を上げて泣きじゃくるミカさんに、優しく声をかけるバスケサークルの女の子たち。このまま放っておけないと思ったのか、「とりあえず場所変えよ?」とミカさんを近くのカラオケに連れて行きました。カラオケの個室で散々泣いて、やっと落ち着きを取り戻したミカさん。そばでなだめてくれた2人に、半べそをかきながらお礼を言いました。2人はそんなこと全く気にする様子なく、「イヤイヤ、大丈夫?」「本気だったんだ・・・レンに」と優しく声をかけます。ミカさんが「おふたりは本気になってないんですか?」と聞くと、「アレはアクセサリーみたいな?」「連れて歩くにはいいじゃん、顔だけはいいし」と笑いながら言いました。「でも、すごい優しいじゃないですか」あんなに優しくされたら誰だって勘違いしちゃいますよと言うミカさんに、「あれは優しいって言うより、ただのたかり?」と言いました。

1話目から読む

私は彼の「たかり要員」として利用されていただけだった・・・

失恋で傷心した私をなぐさめてくれたのは、バスケサークルにいた2人の女の子でした。「レンはずっと優しくしてくれた、私を一番だと言ってくれたのに」と打ち明けると、彼女たちは、「あれは優しいって言うより、ただのたかり?」と言いました。

話を聞くと、定職にも就かずフラフラ遊び歩いているレンは、お金がなくなると女の子に片っ端から連絡をして、ご飯やお酒をたかっているそうです。一緒にいる間は優しい言葉をかけてくれるし、話す分には面白いので、連れて行って損はないから割り切っていると2人は言います。

大学時代から、私はレンの「たかり要員」として利用されていた・・・その事実を知り、再び涙が溢れました。ぼろぼろと涙をこぼす私に、女の子のうちの1人が、「名前なんだっけ?」と聞きます。私は涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら「ミカです・・・」と答えました。

「ミカちゃんは本気だったんだね」「そっか・・・だと昨日のアレは辛かったか」レンに利用されていたと知らず、本気で好きになってしまった私の気持ちを汲んで、優しく寄り添ってくれる2人。レンにフラれてひどく傷ついた心が、少しだけ回復したような気がしました。

「私のこと、一番って言ってたのにー!」今まで我慢していた感情が一気に溢れ出しました。わんわん声を上げて泣く私に、2人は「今日は飲もう、歌おう!うちら一緒にいてあげるから」「うん!一緒にいてあげる」と優しく声をかけます。

ほとんど初対面にもかかわらず、話を聞いて元気づけてくれる2人。レンに連れられて初めてバスケサークルに来たとき、2人のことをレンを奪っていく嫌な人だと思っていた自分が恥ずかしくなりました。2人は、子どものように泣きじゃくる私の頭を撫でながら、「よしよし」となぐさめます。

その後は、好きな歌を思いっきり歌ったりレンの愚痴を言い合ったりして、時間が経つのを忘れるほど楽しみました。途中、レンのスーツを私が買ったことを打ち明けると、2人はお腹を抱えて笑っていました。

失恋で傷心したミカさんをなぐさめてくれたのは、バスケサークルにいた2人の女の子でした。レンさんの優しさに惚れたことを打ち明けると、2人は言いづらそうに「あれは優しいって言うより、ただのたかり」と口にします。なんでも、就職もせず遊び歩いているレンさんは、お金がなくなると女の子に片っ端から連絡をして、ご飯やお酒をたかっているそう。一緒にいる間は優しい言葉をかけてくれるし、話す分には面白いので、連れて行って損はないから割り切っていると2人は言います。大学時代から、自分はレンさんの「たかり要員」として利用されていた・・・その事実を知り、再び涙を流すミカさん。そんなミカさんを見て、2人は「今日は飲もう、歌おう!うちら一緒にいてあげるから」と元気づけてくれました。その後は、好きな歌を思いっきり歌ったりレンさんの愚痴を言い合ったりして、時間が経つのを忘れるほど楽しみました。
レンさんに騙されたことは腹が立ちますが、失恋していなかったら、ミカさんはこの2人と親しくなることはなかった・・・そう考えると少し感謝すべきなのかもしれませんね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く4児の母

最新のコメント
  • みゅんたん より

    ようやく目が覚めて良かったんじゃないの?

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