【医師が解説】子どもがインフルエンザになったら?家族でできる予防と対策

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金沢駅前内科・糖尿病クリニック院長の小倉慶雄先生が解説!インフルエンザの予防接種や今日からできる家庭での対策とは?家族を感染から守るための実践的なポイントを伺いました。みんなで予防して感染症予防を徹底しましょう。

保育園や幼稚園、学校で「インフルエンザが流行しています」というお知らせを見ると、「うちの子もかかるかも」「家族全員にうつったらどうしよう」と心配になりますよね。
インフルエンザは毎年流行する身近な感染症ですが、普通の風邪より全身の症状が強く、子どもではまれに重い合併症を起こすことがあります。
今回は、インフルエンザについて改めて知っておきたいポイントと、家庭でできる対策をわかりやすく解説します。

インフルエンザは「強い風邪」ではありません

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって起こる感染症です。
代表的な症状は、発熱、頭痛、だるさ、筋肉痛・関節痛、咳、鼻水などです。一般的な風邪と比べ、「急に熱が出て、体全体がつらくなる」ことが多いのが特徴です。ただし、必ず高熱が出るわけではなく、症状だけでインフルエンザかどうかを確実に判断することはできません。
感染してから症状が出るまでの期間(潜伏期間)は、おおむね1~3日です。
主な感染経路は、咳やくしゃみなどによって出たしぶきを吸い込む「飛沫感染」と、ウイルスが付着した手で鼻や口などを触る「接触感染」です。より細かな粒子を吸い込むことによる感染も指摘されています。[1]

A型、B型、C型は何が違うの?

ヒトに感染するインフルエンザウイルスには主にA型、B型、C型があります。
私たちが毎年「季節性インフルエンザ」として経験する大きな流行の中心となるのは、A型とB型です。
A型にはH1N1やH3N2など複数のタイプがあり、世界的な大流行を起こすこともあります。
B型も季節性インフルエンザとして流行します。
一方、C型は一般に症状が軽く、大きな季節性流行を起こすことは多くありません。[1、2]
「A型のほうが必ず重症」「B型なら軽い」と単純に決めることはできません。年齢や基礎疾患、免疫の状態などによっても症状の程度は変わります。

家庭でできる予防は「ひとつだけ」ではありません

インフルエンザ対策では、「これさえすれば絶対に感染しない」という方法はありません。いくつかの対策を組み合わせることが大切です。
まず意識したいのが、こまめな手洗いです。外から帰ったとき、食事の前、鼻をかんだ後などには手を清潔にしましょう。
咳やくしゃみがあるときは、ティッシュやマスク、袖などで口と鼻を覆う「咳エチケット」も大切です。
そして、家族の誰かが発症した場合には、可能な範囲で距離をとり、部屋の換気を行います。タオルなどを無理に共用しないこともよいでしょう。
一方で、小さなお子さんが病気になれば、保護者が抱っこをしたり、看病したりする必要があります。「完全に隔離しなければ」と無理をする必要はありません。家庭では、手洗い、換気、咳エチケットなど、続けられる対策を組み合わせることが現実的です。[1、3]

インフルエンザワクチンは受けたほうがいい?

インフルエンザワクチンは、感染を100%防ぐワクチンではありません。しかし、インフルエンザの発症や入院などを減らす効果が期待されています。
日本小児科学会の2026年4月1日版予防接種スケジュールにも、インフルエンザワクチンが記載されています。注射する不活化ワクチンは生後6か月から接種でき、13歳未満では通常2回接種です。また、2歳以上19歳未満では、鼻に噴霧するタイプの経鼻弱毒生ワクチンも選択肢となります。ただし、年齢、喘息、免疫状態などによって適したワクチンが異なる場合があります。[4]
そのため、「みんな同じワクチンを選べばよい」というものではありません。特に持病がある場合やワクチンについて不安がある場合は、かかりつけ医と相談して決めるとよいでしょう。

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