
自分もイライラしてしまうとき
実体験として聞いた悩みのなかから、いくつか例を挙げてみます。
現在、中1の娘さんをもつママさん(40代)は小学校5年生の時がピークで、何を言っても言い返してきたり、怒ったり反抗する日々でした。自身も怒りっぽくなった自分が嫌でカウンセリングへ娘さんと行きました。
そこで「怒る、怒り、の感情はあっていい。それでいい。普通だよ」と専門家よりアドバイスをいただき、娘さん自身も「怒っていいんだ」と分かったところ、すぐに収まったそうです。
怒りの感情もそのままで良いと知ること、娘さんの意見を否定しないことで、落ち着いてきたそうです。
現在、中1になった娘さんからは「反抗期終わったよね」という発言もあるといいます。
ママさん自身が当時を振り返ると、「自分の意見を押しつけてたのかも」と振り返っています。
大切なことは、
○安心・安全(見守る)そっとしておく=あれこれ言ってしまう
○失敗怖い=チャレンジしない= 失敗経験が必要
○「口出し」しない、失敗させることを恐れない
ことが大切です。
まずはお子さんの気持ちを否定せずに認めてあげること。反抗期も含めて受け止めてあげることが、大切です。
親が過干渉になってしまう
一方で、このような興味深いお話もありました。
小6、年少さんの娘さんをもつママさん(30代)のお話です。
小6の娘さんは反抗期はないものの、家では自分の意見が言えず、親の顔を伺うようになってしまっていたというお話です。
当時、家では反抗はしなかったものの、その分、お友達とのトラブルが続いた時期があったそうです。
ご自身が当時を振り返ると、完璧主義で潔癖症だったり、先回りしてあれこれ言いすぎたりしていたら、娘さんが指示待ち人間になってしまったそうです。
同じような思いの方と関わり心の余裕が出来たため、娘さんの話を聞くようになったこともあってか、だんだん家で自分の意見を言ってくれるようになり、お友達とのトラブルもなくなりました。
子どもに寄り添って、話をじっくり聞いてあげることで子どもとの関わりが変わったといいます。
関わり方としては、
○失敗が必要:失敗してもいい
○自己主張があったり、反抗されても「誰しでもこんな期間がある」親自身が知っておくといいということ。堂々と構えておくことです。
ただ、親としても我慢するのではなくて、「ダメなことはダメ」と伝えることが大切だと考えます。
問題なのは、子どもが我慢しすぎていて、親の顔を伺ったり、家が安全な場所ではなくなってしまうことです。
どんなことがあっても、家が安全な場所であって、安全基地であるということを日頃から感じてもらうことが重要です。
そのためには、日常生活で大切なことは、ご両親の心のゆとりが大切です。
ゆとりがないと、子どもが反抗してきたり、親の思い通りにいかないと、自身がイライラしたり怒鳴ってしまいます。
そうなると、子どももますます反抗するだけでなく、家が安全な場所ではないと思って孤立してしまいます。
顔を見ると言い合いになるので、イライラする時はあえていったん距離をおいたり、間に家族に入ってもらったり、かわりに言ってもらったりすること。
中には、お子さんとの交換日記や手紙で思いを伝えるというお話がありました。
まずは、親自身がゆとりをもって、お子さんに寄り添って意見を聞いてあげることです。
いつでも味方だよ!家族はあなたの味方だよ!ということを示して、お子さんの好きなことをとことん応援してあげることが大切だと感じます。
お子さんの立場にどれだけなれるかが重要です。
そのためには親御さん自身が捉え方を変え心に余裕をもつことが大切です。
反抗期は立派な発達の成長段階。
ご両親も自身を大切にして、お子さんにとっての安全場所、安全基地をつくっていきましょう。
参考サイト:「子どもの反抗期はいつまで?」
https://comotto.docomo.ne.jp/column/00000101-2/