子どもの反抗期はどうしても親も心がすさみがち・・・こんなときはどうしたらいい?そんな悩みについて、一般社団法人ポジティブ子育て協会代表理事の和田リエさんにお話しいただきました。

子どもの反抗期と親の関わり方
子育てをする上で子どもの成長とともに、常にプリプリしていたり、何か聞いても無視されたり、何を言っても「イヤだ」「やらない」と否定したり、親の言葉が届かなかったり、ワザと約束を破ったりと、少なからず、子育ての悩みはあるのではないかと思います。
思春期に限らずに反抗期は子どもが通る道です。
今も悩みを抱えている親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は「子どもの反抗期の間に親ができること」についてお話していきたいと思います。
まず、反抗期についてですが、「子どもが成長している証拠」です。
反抗期というのは、自我の芽生えで発達段階の過程です。
反抗期は一般的に、子どもの成長過程において見られる3つの段階に分けられるといわれています。
[第1段階]第一次反抗期(幼児期)
[年齢]2歳頃~4歳頃
○自我の発達が始まり、自分の意思を持つようになる。
○「イヤイヤ期」と呼ばれるように、何でも「イヤ」と言うようになる。
○親の言うことを聞かずに反発したり、わがままを言ったりする。
○感情のコントロールが未熟で、かんしゃくを起こしやすい。
[第2段階]中間反抗期(学童期)
[年齢]7歳頃~10歳頃
○第一次反抗期に比べて、反抗的な態度が落ち着くが、自我がさらに発達し、親への依存心が薄れてくる。
○友達との関係が重要になり、仲間意識が芽生える。
○親の言うことに口答えしたり、反論したりすることが増える。
[第3段階]第二次反抗期(思春期)
[年齢]12歳頃~18歳頃
○身体的・精神的に大きく成長し、大人へと近づく時期。
○自我が確立し、自立心を求めるようになる。
○親や社会のルールに疑問を持ち、反発することが増える。
○異性への関心が高まり、恋愛感情を抱くようになる。
○将来について悩み、不安を感じやすくなる。
以上のように、思春期とは限らず、子どもが成長過程において必ず必要な期間です。反抗しているということは、自我の発達している証拠でもあり意味があると考えます。