<感覚過敏>いい加減にして!我慢してよ!叫んだ私[4]|3歳娘パンツが履けなくなったあの日から。ママ広場マンガ

前回のお話

このお話は、私と娘の体験談であり、感覚過敏(触覚過敏)に対する対処法など医学的根拠に基づくものではありません。
あくまでも一個人の体験談としてご覧いただけると幸いです。

[4]<感覚過敏>3歳娘。パンツが履けなくなったあの日から。|気が狂いそうになった私と辛かった娘の話。

大泣きする横で私も涙が止まらなくなる。そんな毎日でした。
何をどうしたらいいのかわからないけれど、何か解決策を考えなければ・・
私ができることを探して、娘の気持ちが少しでも軽くなるようなことをしなければ、そう思いました。




お気に入りのパンツを探してみては?そんなアドバイスもあり、試すことに。
パンツすべて購入。試着ができないの仕方ありません。
・お店に行き、娘が選んだパンツ
・落ちない程度にサイズが大きいパンツ(娘が気に入ったデザイン)
・オーガニックのパンツ。
・タグや縫い目が外側になっているパンツ
・足のつけ根のゴムが気にならないように作られたパンツ
・大人向けのシームレスショーツ等々。

色々なパンツを探して購入しました。
娘も好きなデザインを選ぶことは楽しそうでした。
娘は、履くこと自体を嫌がり癇癪を起すので、朝とお風呂上りに1枚ずつ試しました。

でも・・全滅でした。
どれも履くことはできませんでした。
そうですよね。
履くことが気持ち悪いと話しているのに・・好きなデザインで解決するなんてあるはずがないのです。
そんな単純なことじゃない。
ちょっと考えればわかることなのに・・。

探すことに楽しみをみつけて・・そんなアドバイスもありました。
こんなに大変で、こんなに辛いのに。こんな状況でどう楽しめと?
追い詰められている私にとっては、この苦しみを知らないからこそ言える言葉だ・・と思いました。
この状況は誰にもわかってもらえない。この大変さは誰にもわからないんだ・・。
そう思ってしまったのです。

それでも
買ったパンツを手で伸ばして緩くしてみたり。
足のつけ根の部分のゴムを切って試してみたり。
タグを切ってみたり。
自分の思いつく限りのことをやりましたがどれもダメでした。

毎朝とお風呂上り・・・地獄です。大暴れです。
癇癪が止まりません。

娘が履けない。気持ち悪いと言ったパンツはもう着ることができないので使えない。
この時ばかりは子ども用のパンツはどうして1枚で売っていないんだろう・・
と思うこともありました。

パンツを着替えずに過ごす提案をしても、それはイヤだと言われました。
着替えないと汚いと感じてしまう娘は、絶対に着替えたい。
イヤだったら、脱いで、違うものを着て、何度も試せばいい・・・ができませんでした。
1度履くと脱ぎたくない。でも気持ち悪いと言って大暴れ。
何度も脱着ができれば、少しは変わったのかもしれません。
でもそれを許してはくれませんでした。
イヤじゃないパンツがその当時1枚も無かったので
何度も試すことは何度もイヤな思いをすると娘は思っていたのかもしれません。

眠っている間に着替えさせれば慣れて気づかないのでは?と思い、
寝ている間に着替えをさせた時は起きた直後から気持ち悪い!!と大泣きで、その方法も諦めました。

そして、靴下が履けない。
ズボンが履けない。
半袖が着られない。
長袖だった場合は、袖がしっかり下がっていないと(手首までないと)着れない。
半袖の服に長袖を羽織ることができない。
どんどん。どんどん。着られないものが増えていきました。
この時点で数か月経っていました。
そして、すでに私は結構限界でした。

気持ちに寄り添うように、冷静に話す努力をしたつもりです。
でもそれは通じません。

八方塞がりの私は
『これくらい我慢してよ!我慢できるでしょ?どうしてそんなに嫌がるの!!!!!』
と感情をぶつけてしまいました。
それは1回や2回ではありませんでした。

しっかりと自分の気持ちを伝えられない娘。
どうしてこんなに嫌なのをわかってくれないのか
ママはどうして私にが嫌がることをするのか・・
娘はその時、そう思っていたのかもしれません。

そんな時に、
ネットで知った『感覚過敏』という言葉。
『発達障害』や『ストレス』というキーワードがありました。

[5]へ続きます。

ママ広場オリジナルマンガ「<感覚過敏>3歳娘。パンツが履けなくなったあの日から。」は毎日更新します。
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※ストーリーは体験者の話を元に作成編集したものであり、登場人物や団体名は仮名です。
※実在の人物や団体等とは関係ありません。

[原作]yui [編集・作画]めめ [監修]ママ広場編集部

作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く3児の母。

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