[87]「有名になったら恩師として紹介して」教え子に頼み込んでニヤリ。イジメに負けなかった小2の私|まるの育児絵日記

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前回のお話

小学校2年生のときに担任の性根先生からいじめを受けたまるさん。その後転校したものの、いじめの経験を忘れる事はありませんでした。その後、明るく育ち二十歳になったまるさんが、成人式の日に会場で友達との再会を懐かしんでいたところに、突然あらわれた性根先生!「先生のこと覚えてる?」と言われ、「忘れるわけない。あんなことされて」と言うと、「あんなこと?どんなことだっけ?」と知らんぷりする姿を見てまるさんは戦闘態勢に!ヨーちゃんになだめられながら、イヤミたっぷりに「よく、すぐに私ってわかりましたね」と言うと、「一流の教師は教え子の顔は何年経っても覚えてる」と性根先生は自信満々で言い放ちました。

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イジメに負けなかった小2の私

小2の頃まるさんをいじめていた性根先生が突然成人式にあらわれ、馴れ馴れしくまるさんに声をかけました。「ねぇ、先生のこと覚えてるかしら?」そう言われ、「あんなことされて忘れるワケない」とまるさんが怒りに満ちた表情で答えて首をかしげる態度に怒りが爆発!その後、なんとか冷静さを取り戻したまるさんが「先生、よくすぐに私って分かりましたね?」と嫌味を込めてたずねると、

「そりゃそうよーっ!一流の教師はね、教え子の顔は何年経っても覚えているものよ!」と胸を張って得意気に言う姿に、

背筋がゾゾッと寒くなったまるさんは、信じられない気持ちでいっぱいでした。

「てかこいつ、何しにここへ?」と、性根先生の子どもは、2人ともまるさんより年上のはずだから、成人しているし・・と考え込むまるさんに、

「まるさんあなた・・この間テレビに出てたわよね?ねっ?ね?」突然そう言い出した性根先生。

さらに「新聞も見たわよー!!先生びっくりしちゃって!顔を名前ですぐわかったわよー!オホホホ」そう言いながら手を口元にあてて笑いました。

そう、まるさんは少し前に、地元のテレビでチラッと(1分くらいだけ)紹介されたことがあったのです。性根先生の言葉を聞きながら「は?新聞って・・高校の時に賞とってメッチャ小さく載ったやつのこと?」と頭の中は疑問だらけ。

すると、「ねぇ、まるさん」性根先生の表情を見て、嫌な予感がするまるさん。

「有名な絵描きさんになったら・・先生のこと『恩師』として紹介してね?」性根先生はニヤリと笑いながら、そう言ったのでした。

「一流の教師はね、教え子の顔は何年経っても覚えているものよ?」と一流の教師ぶる性根先生に寒気がするまるさんは、「てかこいつ、何しにここへ?」と頭をひねります。性根先生の2人の子どもは、まるさんより年上で、すでに成人しているはず・・。そう思っていると、「この間テレビに出てたわよね?」と突然の質問。さらに、「新聞も見たわよー!」と言い出す性根先生。「地元のテレビでチラッと紹介されただけ、新聞って・・高校の時に賞とってメッチャ小さく載ったやつのこと?」まるさんが頭の中で考えていると、「ねぇ、まるさん」とニヤけた表情の性根先生を見て嫌な予感が!「有名な絵描きさんになったら・・先生のこと『恩師』として紹介してね?」ニヤリと笑いながら性根先生が言いました。

性根先生がわざわざまるさんの所に近づいて言いたかったことは、『恩師』にして!ということだったんですね。

※この話は身バレ防止のため実体験にフィクションを加えてオーバーに描いております。
登場人物名、場所は架空のものとし、創作漫画としてお読み頂けると幸いです。

[作者]まる
9歳の面白息子アキを育てるアラフォー母です。

[編集]ママ広場編集部
成人式に小学校時代の先生が来るのは珍しいですね。まるさんのことをいじめていて担任を外された過去があるにも関わらずすっかり忘れているかのようにまるさんに話しかける性根先生。ゾゾッとしてしまったまるさんの気持ちがわかります。

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