[86]いじめをした記憶は抹消し「一流の教師は教え子の顔は忘れない」と胸を張る元担任。イジメに負けなかった小2の私|まるの育児絵日記

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前回のお話

小学校2年生のときに担任の性根先生からいじめを受けたまるさん。お母さんが抗議しても性根先生は教師である自分が絶対に正しいと言って謝罪も反省もありませんでしたが、PTAにも介入してもらい臨時のPTA総会を開催して判断を仰ぎ、性根先生は担任を外されました。その後まるさんは転校し、酷い担任に当たることもありましたが性根先生ほどではなく、いじめの経験を忘れる事はありませんでしたが明るく育ち二十歳になりました。しかし成人式の日、会場で友達との再会を懐かしんでいたまるさんの前に、突然性根先生が現れ「まるさん!」と親し気に声をかけてきました。もう会うことはないと思っていた性根先生との十数年ぶりの再会にまるさんは青ざめます。

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イジメに負けなかった小2の私

小学2年生だったまるさんのことをいじめた性根先生が成人式に現れ、まるさんに親し気に声をかけてきました。歳を重ね風貌は少し変わっていましたが、まるさんは瞬時に性根先生だとわかり、当時の辛い記憶がよみがえり心臓がバクバクします。

突然現れた性根先生に身構えるまるさんに、「・・元気?」と薄ら笑いを浮かべながら話しかける性根先生。まるさんは「どの口が言うとる!!!?」と怒りがこみ上げます。

まるさんの気持ちなどお構いなしに、笑顔で「ねぇ、先生のこと覚えてるかしら?」と平然とまるさんに聞く性根先生。

「・・忘れるワケない。あんなコトされて」と怒りが爆発しそうになるまるさんを、一緒にいたヨーちゃんが「まるちゃんっ!」と宥めます。

すると、性根先生は「あんなこと?どんなことだったかしら?」と首を傾げ、まるさんをいじめたことなど何も覚えていない様子。ありえない性根先生の態度に「おまえーーー!!」と心の中で叫ぶまるさん。

いじめを受けたまるさんはとても辛い思いをしたのに、いじめをした性根先生はそのことをきれいさっぱり忘れていることに怒りが爆発したまるさん。戦闘モードになったまるさんをヨーちゃんが「まるちゃん!おさえてっ!」と必死に制止します。

ヨーちゃんのおかげでなんとか冷静さを取り戻したまるさんは、苛立ちを抑えながら「・・先生、よくすぐに私って分かりましたね?」と嫌味たっぷりに聞きました。

すると性根先生は、「そりゃそうよーっ!」と途端に得意気な顔になり「一流の教師はね、教え子の顔は何年経っても覚えているものよ!」と胸を張って言いました。

まるさんの成人式に現れたのは、小2だったまるさんをいじめていた性根先生。馴れ馴れしくまるさんに声をかけてきた性根先生は「ねぇ、先生のこと覚えてるかしら?」と平然と聞き、「あんなことされて忘れるワケない」とまるさんが怒りに満ちた表情で答えると、「あんなこと?どんなことだったかしら?」と首をかしげます。性根先生のありえない態度に怒りが爆発するまるさんを友達のヨーちゃんが必死に宥め、なんとか冷静さを取り戻したまるさんは苛立ちながら「先生、よくすぐに私って分かりましたね?」と嫌味を込めて聞きました。すると、性根先生から返ってきたのは信じられない言葉でした。「そりゃそうよーっ!一流の教師はね、教え子の顔は何年経っても覚えているものよ!」と胸を張って得意気に言ったのです。
教え子をいじめて担任も外されたのに、まさかそれを覚えていないとは・・信じられませんね。自分に都合の悪いことは記憶から抹消し、思い出を美化しているのですね。

※この話は身バレ防止のため実体験にフィクションを加えてオーバーに描いております。
登場人物名、場所は架空のものとし、創作漫画としてお読み頂けると幸いです。

[作者]まる
9歳の面白息子アキを育てるアラフォー母です。

[編集]ママ広場編集部
性根先生が自分のことを一流の教師だと思っていたことに驚きです。一流どころか教師失格ですよね!

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