私をいじめたのはまさかの担任でした。[23]


2人から食い違う主張をされた校長先生。

校長先生が真剣な表情で「卵さん」と口を開き、まるさんは「ハイ」と言ってまっすぐ校長先生の目を見ました。

「先生は君のためを思って指導してるんやで?」校長先生の口から出た言葉はまるさんの期待したものとは違いました。大きなショックを受け絶句するまるさんの横で、勝ち誇ったように笑みを浮かべる性根先生。

さらに校長先生は「苦手なことも頑張る力を身につけないとな!お友達『みんな』できてるんやから」とまるさんに言いました。性根先生の言ったことを鵜呑みにしてまるさんがわがままを言っていると思っている校長先生の言葉にまるさんはとても傷つきました。

「卵さんもできる。頑張りなさい!」と笑顔で締めくくり満足そうに話しを終わらせる校長先生。

すると、性根先生が口を開きました。「ともあれ、私の意思が卵さんに伝わらなかったことには責任を感じておりますので・・・」と急にしおらしくなる性根先生。

そして、まるさんの肩をガッと掴みながら「今後は『もっとしっかり』伝えて指導していきます。ご迷惑をおかけしました」と校長先生に言いました。先生の「もっとしっかり」という言葉にまるさんはゾッとします。

性根先生は「それでは失礼します」と笑顔で校長先生に頭を下げながら、まるさんを後ろにぐっと追いやりました。

校長先生の席から離れると、性根先生はまるさんの後ろから「先生に歯向かおうなんて10年早いんよ・・・」とボソッと呟きました。
※この話は身バレ防止のため実体験にフィクションを加えてオーバーに描いております。
登場人物名、場所は架空のものとし、創作漫画としてお読み頂けると幸いです。
[作者]まる
9歳の面白息子アキを育てるアラフォー母です。
[編集]ママ広場編集部
意を決して声を上げたまるさんの言葉は校長先生には届かなかったのですね。