[20]花泥棒|花を勝手に切ったことを窘めるが、弟を思っての行動は素適なことだと言う

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前回のお話

かなさんは、小学5年生のさくらちゃんのお母さん。ある朝、庭で大切に育てていたチューリップの花が何者かによって千切られていることに気付きます。チューリップは前日の夕方までは無事だったため、犯行はその後だと推測。同僚から「近所の子どもじゃない?」と言われたことを思い出し、さくらちゃんの友達大地くんを疑います。一方で、ご近所の城坂さんも犯人候補に。チューリップに詳しく、「花を摘み取ると球根に栄養が回る」と話していたことが、かなさんにはどうしても引っかかっていました。しかし決定的な証拠は見つからず、時間だけが過ぎていきます。そんな中、残っていたチューリップまで切り取られてしまいました。かなさんは防犯カメラの設置を提案しますが、さくらちゃんはまさかの反対。その反応を見て、かなさんは一瞬「犯人はさくらちゃんなのでは」と頭をよぎりますが、娘がそんなことをするはずがないとその考えを打ち消すのでした。実はさくらちゃんが反対したのには理由がありました。数日前、庭で大地くんの弟海斗くんがハサミを持っている姿を見かけ、「犯人は海斗くんなのでは」と思い込み、かばおうとしていたのです。しかし、それは誤解でした。海斗くんはチューリップを切ったのではなく、お母さんへのプレゼントを作るためにハサミを使っていただけだったのです。誤解が解けてほっとしたのも束の間、城坂さんが「防犯カメラに不審な人物が映っていた」と言い出します。かなさんとさくらちゃんが映像を確認すると、そこには大地くんと思われる人物が映り込んでいたのでした。城坂さんが言うにはこの後何もせずどこかに行ってしまったらしく、いったい何の用が?と首を傾げます。すると海斗くんが「お兄ちゃんに聞いてみよう」と窓の外に呼びかけると、大地くんが気まずそうに姿を現し、おもむろに「すみませんでした!!」と頭を下げます。2回目にチューリップを切ったのは大地くんでした。花を取ったのが弟の海斗くんだと思いこみ、とっさに無くなった花に別の花をつければいい、と思ってしまったようです。

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うちにも友達を守ろうとした子がいるしね

海斗くんに呼ばれて姿を現した大地くんが、おもむろに「すみませんでした!!」と頭を下げます。2回目にチューリップを切ったのは、大地くんでした。彼は最初に花を取ったのが弟の海斗くんだと思いこみ、とっさに無くなった花に別の花をつければいい、と思ってしまったようです。ですが、切ったところはどうするつもりだったのでしょう?

道側のチューリップのために家側のチューリップを持ってきても、今度は家側のチューリップがなくなります。大地くんは切った後、そのことに気づき、「ここなら綺麗な花沢山あるから同じのあるかなって見に来てた・・・。」と言いました。確かに、城坂さんの家にたくさんのチューリップが咲いています。「あら、なるほどねぇ。」と城坂さんも頷きました。「でも切れなかった・・・。取ろうとしてごめんなさい・・・。」

「あと結局花付かなかった・・・さくらのかーちゃん、本当にすいませんでした。」と改めて頭を下げました。当然といえば当然の結果に、さくらや城坂さんも「セロハンテープじゃ無理だよ大地・・・。」「そうねお花さんもびっくりよ。」と言います。

私は厳しい声で大地くんを呼びました。びくっと震える大地くんへ「よそのお家の物に勝手に触ったらダメだよ。」と窘めます。私の雰囲気が伝わったのか、大地くんが神妙に頷きました。

「お花でも、勝手に取るのはダメ。そして勝手に敷地に入るのもよくない。」私の厳しい言葉を黙って聞いている大地くん。そこでふっと声を緩めて「でも、弟を守ろうっていう気持ちはとっても素敵だよね。」と言いました。「お母さん・・・。」さくらが小さく呟きます。

「うちにもね、大好きな仲良しの男の子を守ろうとして私がやったの〜って言ってた子がいたのよ。」私の言葉に桜が焦った声で「お母さん!」と言いました。

案の定、花を付ける試みはうまくいかなったようです。勝手に敷地に入ることも、勝手に花を切ることもよくないことですが、弟のために必死で考えた大地くんは、素適なお兄さんでもありますね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

監修・校正:ママ広場編集部 編集:石野スズ
脚本・作画:めめ

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