うちにも友達を守ろうとした子がいるしね

海斗くんに呼ばれて姿を現した大地くんが、おもむろに「すみませんでした!!」と頭を下げます。2回目にチューリップを切ったのは、大地くんでした。彼は最初に花を取ったのが弟の海斗くんだと思いこみ、とっさに無くなった花に別の花をつければいい、と思ってしまったようです。ですが、切ったところはどうするつもりだったのでしょう?
道側のチューリップのために家側のチューリップを持ってきても、今度は家側のチューリップがなくなります。大地くんは切った後、そのことに気づき、「ここなら綺麗な花沢山あるから同じのあるかなって見に来てた・・・。」と言いました。確かに、城坂さんの家にたくさんのチューリップが咲いています。「あら、なるほどねぇ。」と城坂さんも頷きました。「でも切れなかった・・・。取ろうとしてごめんなさい・・・。」

「あと結局花付かなかった・・・さくらのかーちゃん、本当にすいませんでした。」と改めて頭を下げました。当然といえば当然の結果に、さくらや城坂さんも「セロハンテープじゃ無理だよ大地・・・。」「そうねお花さんもびっくりよ。」と言います。

私は厳しい声で大地くんを呼びました。びくっと震える大地くんへ「よそのお家の物に勝手に触ったらダメだよ。」と窘めます。私の雰囲気が伝わったのか、大地くんが神妙に頷きました。

「お花でも、勝手に取るのはダメ。そして勝手に敷地に入るのもよくない。」私の厳しい言葉を黙って聞いている大地くん。そこでふっと声を緩めて「でも、弟を守ろうっていう気持ちはとっても素敵だよね。」と言いました。「お母さん・・・。」さくらが小さく呟きます。

「うちにもね、大好きな仲良しの男の子を守ろうとして私がやったの〜って言ってた子がいたのよ。」私の言葉に桜が焦った声で「お母さん!」と言いました。
案の定、花を付ける試みはうまくいかなったようです。勝手に敷地に入ることも、勝手に花を切ることもよくないことですが、弟のために必死で考えた大地くんは、素適なお兄さんでもありますね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
監修・校正:ママ広場編集部 編集:石野スズ
脚本・作画:めめ
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