義父は理解してくれた?

五月飾りは義母が兜を買ってくれると張り切ってくれていましたが、義実家を訪れた時に五月飾りの件をちゃんと伝えよう!と心に誓っていました。
「みんないらっしゃい。そういえばいよさん、五月飾りのことだけど・・」と早速話を切り出したお義父さんに、私は「来た!」自分で選びたいと伝えるチャンスだと思いました。

義父から発せられたことばは、「あいつがワァワァ言って悪かったね。こういうのは、いよさん達の意向を聞かないとね」と、想定外の理解ある言葉でした。
私は義父の言葉に安心して、大きく立派過ぎる飾りは置く場所に困ること、子ども達が喜びそうな可愛らしいデザインのものを選びたいことを無事伝えられたのでした。

伝えたかったことを全て伝えられてホッとしながら帰宅したタイミングで夫のスマホに義父からメッセージが届いたようです。
「『鯉のぼりはこちらで買うから、渡しておいたカタログから選んでおいて』・・・って??」メッセージを読み上げながら、その内容に嫌な予感。

カタログと聞いて私は思い出しました。「もしかしてこれ?野菜とかと一緒に入ってたけど・・」と、義実家を出る時にいただいた野菜などと一緒に入っていた冊子をよくみると、たくさんの鯉のぼりのカタログだったのです。

カタログに載っている鯉のぼりを見て見ると、戸建て用のものばかり。
「いや、だから~!!もう立派過ぎるのはいいって!4メートルとかどこに置くの??」と嘆く私の横で「親父!こどもの日の飾りとかはうちでどうにかするから!もう気持ちだけでいいから!」と夫はすぐにお義父さんに電話をしたのでした。
「こういうのはいよさん達の意向を聞かないとね。」と言った理解あるお義父さんは一体どこへ!?義母の兜のみならず義父の鯉のぼりまで。立派な飾りを孫に贈りたいのは気持ちだけで十分です!と思ってしまいますね。
ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
脚本・編集・作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く3児の母。
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