[5]義母の手料理|息子に電話し嫁の料理をチェックする義母は自慢の常温料理がもたらす危険を知らない。

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前回のお話

息子タダシさんの妻あゆみさんが作る料理はダメだと一方的に判断した料理自慢の義母は、「私の料理を参考にして」と料理や栄養に関する本とともに小分けされた手作り料理を大量に送ってくるようになりました。ところが食べ物にもかかわらず常温で送られてくるため、変なニオイのするものもありました。あゆみさんは子どもたちには食べさせない理由を「お義母さんの送ってくれた本から作った」とタダシさんには伝えました。常温で送られたものでも「大丈夫」と言って美味しく食べたタダシさんは、その夜激しい腹痛と吐き気に襲われてしまいました。タダシさんの体調不良を知ってもなお、義母はあゆみさんの管理のせいと疑い「私の作ったご飯なら元気になるから」と、また手作り料理を常温で送ってくるのでした。

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夫の体調不良がわたしのせいになっている

義母から常温の手料理が再度送られてきたことを帰宅した夫に伝えました。「タダシに食べさせてって。」と義母の言葉を伝えましたが、「今日はいいかな」と動揺する夫。あんなにお義母さんの料理は元気になる、美味しいといつも言うのに。「食べないの?」と念を押すと「うん」と言いながら背を向けてしまいました。

私は、義母に言われたことを夫に訴えました。「体調不良になったことお義母さんに話したの?私がしっかり体調管理ができていないからって言われたんだけど。」
すると夫は「母さんからあゆみがどんなご飯作ってるかれんら・・・」と言いかけてハッと口をつぐみました。つい口を滑らせたようです。

「私がどんな料理を作っているのか確認してきたの?タダシに?」と、義母の信じられない行動を思わず聞き返してしまいました。「うん、その時に体調を壊した話もして・・・」と夫が話している途中から私はイラッとしました。その流れだと、私の料理が悪くて、そのせいで体調崩したように聞こえるじゃない!?夫だってわかっていたはず、大汗をかきながら「いや、否定はしたよ。で、また作ったら送るって言ってて。」義母がまた料理を送ってきたということは、夫の否定は全く意味をなしていない!

常温で送られてくるのはこわいと伝えたのに、夫は義母に「冷凍で送って」と伝えていませんでした。それなのに、送られた料理を食べないとは?「・・・またお腹壊すかもしれない。」夫だって、原因は義母の料理だとわかっているようです。「どうするのよ?お義母さんからの料理。」怒り心頭で詰め寄ると、夫は何も言えずにいるだけでした。

「お願いだから、送るなら冷凍された状態で送って欲しいって伝えて!」私のことばに夫も「分かった」と言うしかなく、義母に電話しました。義母はタダシからの連絡に「あっ食べた~?タダシの好きなもの、たくさん入ってたでしょ?」と嬉しそうです。

義母の嬉しそうな声を聞くと、夫はとっさに「それがさ、全部中身が出てて。食べられる状態じゃなかったよ。」と言いました。嘘ばっかり。蓋はキッチリ閉まってたよ、今回は。「今度から冷凍して送ってくれないかな。」と伝えた夫に「えー。冷凍したら味が落ちちゃうじゃない。」と義母。痛んで悪くなることは全く考えていないようです。「いやいや。母さんの料理はどんなのでも美味しいからさ。冷凍で!冷凍でお願い!!」お腹痛くなったって言えばいいのに。夫が必死に冷凍でと頼んでかしばらくして、また義母から本と手料理が送られてきました。またしても、常温で。味が落ちるどころか腐るのに。どうしようこんなにたくさんの料理。憂鬱でした。

タダシさんも、お腹を下したのは母親が常温で送ってきたて料理だと思っていたのですね。電話して嬉しそうな声を聞いたら言えなかったようですが、ハッキリ伝えないと、これからも常温で送り続けてきそうな様子ですね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
3歳boyママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。

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