義母の手料理再び

夫が寝る前になってから腹痛と吐き気に見舞われ、夜じゅう苦しんだ翌朝。
朝食の用意をしているところへみかが来て「あれ?お父さんは?」と聞くので「昨日の夜からお腹の調子が悪いみたいなの。」と説明していると、夫もやってきました。

ゆきも夫のことを聞いて心配そうです。「うん、もう大丈夫だよ」とこたえる夫に、みかは「ねぇ、おばあちゃんのご飯食べたからじゃない?」とズバリ。私もそう思うけど言えなかったのに。娘は言えるんですよね、こういう状況で。

何とも言えず無言になった夫ですが、みかは「パパだけ食べたじゃん、昨日。」とさらに詰めるので「そうだね」と認めるしかない夫。そのやりとりを聞いていたゆきが「私、おばあちゃんのご飯怖い―食べたくないー」と言い出したので、「そうだと決まったわけじゃないから。そんな事言わないの!」と、母親としては言っておかなくてはなりませんでした。

もう大丈夫と娘たちには言った夫でしたが、結局回復したのはその日の夕方でした。
それからしばらく経ったある日、また義母から重い段ボール箱が宅配で送られてきました。この重さはイヤな予感。

箱を開けると、予想通り栄養に関する本が数冊と、手作りおかずが大量に入っていました。また常温で送ってきたのです。

もともと食が細く、身体があまり丈夫ではないゆきは、やっぱり「私、食べたくない」と怖がってしまいました。でも御礼の電話だけはしておかなくては。「荷物ありがとうございます。」と伝えた私に「この間、タダシが体調崩したって聞いたわよ?あゆみさんがしっかり体調管理をしてくれていたらタダシも体調崩さないと思うけど・・・」と義母はまた嫌味を言ってきました。いやいやこの前の体調不良は・・・本当は言いたい気持ちをぐっと堪えました。

「私の作ったご飯を食べたら元気になると思うから!食べさせてあげて!」と義母はどこまでも自信満々です。「子どもたちにはちゃんと本の料理を作ってあげてる?」と聞かれ、「はい、作ってます」と嘘をつきました。

送られてきた本はとても勉強になる内容だとは思うけれど、毎日あの本から料理を作るのは難しい。でも、次に子どもたちが体調を崩したらまた何か言われるのかな。そう思うと憂鬱でした。
ご主人の腹痛の時間から考えて、常温で送られた料理を疑ってしまいますよね。タダシさんが体調を崩したのことを聞いているのに、「もしかして」と義母もタダシさんも思わなかったのかな、と不思議に思ってしまいした。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
3歳boyママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。