疑っている夫婦に貯金をしていることを証明した義母。

「これで分かったでしょ?私がしっかりと管理していますから!これからも私がする形でいいわよね?ね?アヤカさん。」と貯金をしていることを2人に証明した義母は改めてアヤカさんに問いかけました。
義母の言葉を聞いて何も言えなくなってしまったアヤカさん。

ですが、コウタさんは「でもやっぱり、僕が管理する。母さんがこんなにしっかり貯金をしてくれた事には感謝しいてるけど、新しい命が産まれるのに父親として頼りないままだと思う。これからはアヤカと協力してやってくよ」と言ってくれたのでした。

義母はコウタさんの決意を聞いても「私の方がしっかりと貯めれます。アヤカさんの浪費癖は治らないと思うわ。向こうのお母さんまで使って。」と言いました。義母はアヤカさんのことを夫を言いくるめ、母親まで使って浪費するダメな嫁だと思い込んでいるようです。

それを聞いたコウタさんはすかさず「違う!アヤカは浪費してないよ。使うところと使わないところをしっかりしてくれてるからこそ今の生活ができてるんだ。」と言いました。

それでも「イヤ!」と言う義母にコウタさんは困ってしまい「なにがそんなに嫌なの?」と聞きました。義母は言いにくそうに「だって・・・!」と言います。
義母は心の中で「じゃないとコウタが・・・」と呟きました。

義母の頭に蘇るのは小さいころのコウタさんの記憶。
コウタさんは何歳になっても『母』のことを頼ってくれていました。

義母が頑なに通帳を渡さなかったのは、結婚し家を離れて尚且つ今までしていた『お金の管理』まで取られてしまったら息子との繋がりがなくなってしまうと思ったからでした。
本当のことを言えない義母は2人に「とにかくイヤなの。」と伝えました。

息子本人から通帳を返して欲しいと言われ『お金の管理』を諦めかけた義母。
アヤカさんは、義母の目が潤んでいることに気が付きました。
子どもが自立するとなかなか会えなかったり、話せなかったり・・・便りの無いのは良い便りと言われていますが、やっぱり寂しいですよね。
義母はお金を管理することでコウタさんとの繋がりを持っていたかったのですね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:dechi