「一緒にお話ししてた」何を話してたのか気になる

高校生になった私。彼氏を家に連れてきた時、いちまさんを否定したことが原因なのか・・二股をかけていたことが判明して別れることに。おまけに自転車で転んで骨折までしたらしい。対する今の夫は、「優しい雰囲気の人形だね~」といちまさんを絶賛し、とんとん拍子で結婚することに。いちまさんが悪縁を払ってくれたのか、自然に疎遠になり感謝していました。
その後、娘ユカが生まれました。赤ちゃんの頃から、なぜかいちまさんに興味津々のユカは、

3歳になった今も、しょっちゅい触っていました。その様子を見てドキドキしていたものの、「でも、いちまさんも受け入れてるっぽいし・・大丈夫か」と安心していました。

そんなある日・・。「お隣に回覧板届けてくるけど・・ユカも行く?」そうたずねると、「テレビ見てるから待ってるー!」とユカ。「そう?じぃじとばぁば畑だからユカ一人になっちゃうけど、数分で戻るからね」そう言って家を出ました。

それから30分後のこと。
「しまった・・もうこんな時間。ユカ大丈夫かな・・」お隣の奥さんの話につきあい、帰りそびれてしまった私。家に着いて、「ただいまー!ごめん遅くなった」と声をかけるも、「あれいない・・!?」人気がない・・。

「ユカ!どこ?」家の中を走り回ってユカを探すと、畳で寝転がっているユカの姿が!そして、その横にはいちまさんが立っていました。

ユカに駆け寄り、「ごめんね。一人にして。でも、こんなところで寝ちゃだめだよ」と言うと、「ん~?いちまちゃんと一緒にお話してたしだいじょうぶ~。いっぱいお話してくれたよ~」と寝ぼけながら答えるユカの言葉に、「お・・お話い・・?」と頭をひねる私。

どんな内容だったのか、ものすごく気になったものの、ユカが夢でも見たのだと思う事にしたのでした。そして、振り返ると、いちまさんは、いつも通り床の間にたたずんでいるだけだったのでした。
娘のユカちゃんを産んだマキさん。赤ちゃんの頃からいちまさんに興味津々のユカちゃんは、3歳になってもいちまさんと仲良し。ある日、回覧板を届けに行って帰りが遅くなり、一人で待っているユカちゃんが心配に。慌てて探すと畳の部屋で眠っていてビックリ!「いちまちゃんとお話ししてた・・」と寝ぼけながら言うユカちゃん。心配になったものの、夢だと思う事にしたマキさん。静かにたたずむいちまさんを見て、小さな頃に感じた不思議な空気を感じたのかもしれませんね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:左近寺しゅうり
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