[2]うちの市松人形が見てる|「怖い怖い」風邪を引いて寝込んでいたらじっと上から見下ろされた

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前回のお話

マキさんの実家、園田家には、代々娘に引き継がれている市松人形が大切に床の間に飾ってあります。家族から「いちまさん」と呼ばれるその市松人形は、幼少期のマキさんにとっては少し怖い存在でした。そんなマキさんには、怖い経験がありました。他のぬいぐるみも混ぜていちまさんとお人形遊びをしていた時にいちまさんを雑に扱ってしまった日の夜、ボサボサの髪で着物が乱れたいちまさんが、悲しいような怒っているような顔をしてマキさんの夢に現れてビックリ!その後、いちまさんの髪を櫛でといたところ、いちまさんの夢を見ることはなく、マキさんは、いちまさんを大切に扱うことを誓ったのでした。

すっかり元気になった私に母もビックリ

園田家に代々伝わる市松人形は「いちまさん」として大切にされていましたが、私にとっては少し怖い存在でした。ある日いちまさんを雑に扱ってしまった夜のこと、ボサボサの髪のいちまさんが、悲しいような怒っているような顔をしてマキさんの夢に現れてビックリ!その後、いちまさんの髪を櫛でときながら、大切に扱うことを誓いました。

またある時のこと。私は風邪をひいて寝込んでいました。

ふと視線を感じて目を覚ますと、そこには・・!!
私を上から見下ろすように眺めているいちまさんの姿が!!

「怖い怖い怖い・・!なんでいちまさんがここに・・!!」と思いながら、怖くて目を閉じていた私。それでも、いちまさんがじっと見つめているのがわかりました。

すると、突然おでこに何かが・・「っ!?」何かはわかりませんでしたが、ひんやり冷たいものがおでこにあてられていて、私はそのまま眠ってしまいました。

そして翌朝。
「ママ!元気になったよ!」と起き上がってママにそう言うと、「ホントだ。お熱下がってる。もう少しかかると思ってたけど・・」と体温計を見ながら驚いて言いました。

もちろん、いちまさんはいつも通り床の間にあり、変わった様子は無かったのですが・・「あれは夢・・?でも、いちまさんありがとう」と心の中でお礼を伝えました。

風邪をひいて寝込んでいたマキさんの前に突然現れたいちまさん!近づいて来て、大きな目でじっと見つめられるのは怖いですが、すっかり元気になったマキさんを見ると、お礼を伝えずにはいられませんね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:左近寺しゅうり
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