「だから呪いとか言い出した?」息子が見た悪夢に恐怖を感じた母の想いを考察

深々と頭を下げ謝罪した後、山本さんのご主人は車に戻り、山本さんと二人だけに。すると「その人形ってもしかして呪われたりしてます?」と青ざめた顔で聞かれ、「呪い!?」と驚きました。かなりの悪夢を見せられたと聞き、「きっと罪悪感が見せた夢ですよ」と答えると、「もうお返ししたんで大丈夫・・ですよね?」と呪いの被害がないことを確認し帰って行ったのでした。
いちまさんを床の間に戻すと、「いちまちゃん!」と喜ぶユカに「無事でよかったね~」と声をかけると、「キラくんちにいたんでしょ?」と言い出して「・・え?な、なんでしてるの?」とビックリ!!

すると、「キラくんから聞いたの。夢にいちまちゃんが出てきて[おうちに帰りたい』って言ってて、それをキラくんおママにも教えてあげたんだって」ユカの言葉に「・・へ~」と答えたものの、

「山本さんの顔が青かったのは、彼女が夢で怖い思いをしただけじゃなかったんだ・・。自分だけだったら気のせい、勘違いで済んだものかもしれないけど、家にいちまさんがいることをおそらく知らない息子さんの夢にも出てきたとあって、さすがに恐怖を感じたんだろう。だから呪いとか言い出したのかな・・」と考え込みました。

「いちまさんは、我が家がお気に入りなのか・・戻ってこないなら、それもアリかとは思ったけれど、絶対内緒にしておこう」と密かに決めました。ユカは「おかえり~」そう言っていちまさんを抱きしめました。

そして、「そういえばお菓子受け取っちゃったんだった」そう思い、紙袋から出してみると栗蒸し羊羹が!「あ・・このお菓子」私には思い出があるお菓子です。

「こちらの栗蒸し羊羹は、今は亡き祖母の好物だった。近所の和菓子屋で売っている栗蒸し羊羹で、祖母が買ってくるたびに、いちまさんへお供えしていたことを思い出しました。

「まさか・・いちまさんがこの羊羹欲しくなって山本さんに買わせたりして・・でも、いちまさんならありえるかも・・?」と思った私。

でも、「いや、まさか・・」サッと振り返り、床の間を後にしたのでした。
床の間でキレイに立っているいちまさん。その口元が「ニヤリ」と動いたのは、きっと気のせい・・ですよね。
いちまさんが無事に家に帰ったことをユカちゃんに知らせると、「キラくんちにいたんでしょ?とキッパリ!どうやらキラくんに聞いたようですが、山本さんも、キラくんが心配で恐怖を感じたんだろうと納得するマキさん。そして、山本さんからもらったお菓子を開けてみると、見慣れた「栗蒸し羊羹」の文字が。祖母が大好きだった栗蒸し羊羹は、いちまさんにお供えしていたので、すっかり好物になっていたのかもしれませんね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:左近寺しゅうり
暴れん坊男児2人に振り回されるサラリーマンパパ
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